COLUMNコラム

居抜き物件のメリット・注意点

そもそも居抜き物件とは?

最近、費用を抑えるために、居抜き物件を買い取り、店舗を出すという方も増えてきています。
居抜き物件とはそもそも以前に使われていて、そのまま残された厨房や空調設備、などがそのまま残されて売られている物件を指します。

居抜き物件にはいろいろな定義がありますが、厨房設備だけ、あるいは内装の一部だけが残っている状態でも「居抜き」と表示されることがある点があるので、その点は注意しなくてはなりません。

居抜き物件のメリットとデメリット

メリット

・初期費用が抑えられる

何よりも最大のメリットはここです。
たいていの場合、店舗出店は費用との戦いになってくるでしょう。
内装部分がタダで譲渡される場合は実質改装費用のみを支払えば良くなるので、本当に驚くほど初期費用を抑えることができます。
また初期費用を安く抑えることができると資金回収も早めることができるので、一石二鳥となります。

・短期間で開店

また、居抜き物件はすでにできている部分も多いので短時間で開店可能です。
アイドリング期間も短くすむため、最短で利益を出して資金回収が可能です。

・手間が省ける

1からすべて店舗を作っていくのは非常に手間のいる作業です。
すでにできている部分を有効活用すれば、大きく手間を省くことができます。

・認知度が高い

レストランの居抜き物件だった場合、近所の人間はそこが以前飲食店だったということを覚えているため、また飲食店が出来た場合にもすでにそこが飲食店ということを知っているため、新たに認知/広告活動をする手間と費用を省くことができます。

デメリット

居抜き物件はメリットだけでなく、デメリットもあります。
大別すると以下の4つになるでしょう。

・内装などを思い通りのデザインにしにくい。

内装がもともとの店舗の設計になっているので、自分が想像した通りに1から作れるわけではありません。
なので思い通りのデザインと違ってくる可能性もあります。

・設備などが古い場合、メンテナンスに時間と費用がかかる。

古い居抜き物件の場合は設備も同様に古く、メンテナンスのせいで、結果的に時間と費用が余計にかかる可能性もあります。
加えて居抜き物件の中には造作譲渡料という内装や設備の買い取り料が発生してしまうケースもあるので、その点も注意が必要です。

・居抜き前の店舗のイメージが残ってしまう

少なからず「前潰れたお店」というイメージを近所の人は持っているため、何らかの偏見を持たれてしまう可能性があります。

・居抜き前の店舗と同様の失敗をしてしまう可能性

以前の物件の悪い面(動線が悪い、バリアフリー性が低いなど)がそのまま受け継がれてしまう可能性があります。

このように設計に関する知識がない状態で物件を決めると、思わぬ失敗や制約が課されてしまうこともあります。

まとめ

居抜き物件は費用、時間、手間、すべてを取ってもオーナー様にとって非常に魅力的な物件となります。
居抜き物件のテナントを探す際には設備を中心に確認を怠らないようにし、デメリットを最大限減らせるように工夫しましょう。