COLUMNコラム

色が心理に与える影響とは?「店舗のデザイン」の基本のき

デザインで「色」を考えることの重要性

視覚から入ってくる情報は、お店の第一印象を左右するため、大切にしたいものですよね。
お店の居心地の良さは、実は色で決まってくるのです。
とりわけ、二店舗目の展開を考える方にとって、色を考えることは、店舗のデザインや雰囲気を考えることそのもので、お客様のことを考えるに当たっては、欠かせないものです。

「色」を掴んで、居心地の良い雰囲気を演出する

では、具体的にご自身の店舗を作る際、どのような色を選択していけばいいのでしょうか?
もちろん、店のコンセプトによって色使いなどは大きく異なってきますが、まずは基本的な色の特徴について紹介していきたいと思います。

抑えておきたい色の特徴

・寒色/暖色/中性色

寒色/暖色/中性色は色を分別する際に基本となるものです。
寒色は青系の色、暖色は赤、黄色、オレンジ系の色、中性色はそれ以外、例えば紫や緑などがそれに該当します。

・膨張色と収縮色

膨張色はまるで膨らんでいるように見え、大きく見せたいときに効果的な色です。
白を中心として暖色系の色にはそのような効果があります。
収縮色はその逆で、縮んでいるかのように小さく見える色です。
黒を中心として寒色系の色となります。

以上が色についての一般的な効果ですが、そのようなことがあるために、店舗のデザインにおいて色が与えうる影響は非常に大きくなります。

例えば、青は食欲を減退させる色なので飲食店においては使わない方がよく、オレンジや黄色などは食欲を増進させるのでレストランなどに適した色と言われています。

他の例では、膨張色を天井に使用することで、広い店内に見せることができるということもよく言われています。

色使いを考える際の注意点

上では色の原則について説明しましたが、実際に店舗を作る際の色使いを考える上での注意点について見ていきたいと思います。

・客層に合わせた色を選ぶ

どのような客層をターゲットとするかというのは色を選択する上でひとつ重要な要素となってくるでしょう。
若者が多いお店ならば元気な感じを出すために比較的明るい色を使うと良いですし、もう少し年齢設定を高くするならば、少し暗めの落ち着きのある色を選択していくと良いでしょう。

・飲食店であれば食べ物が綺麗に見えるような色選びをする

上で食欲を増進させる色について触れました。
しかしそれだけではなく、「食べ物が綺麗に見えるかどうか」という視点も大切です。
先ほど「青は食欲を減退させる」と書きましたが、落ち着いた感じのバーなどでは雰囲気作りやグラスやカクテルが綺麗に見えるのでライトを青にするなどの工夫をしているお店も多くあります。

まとめ

一口に赤、と言っても目の覚めるような真っ赤から、ワインレッドのようなくすんだ赤まで様々です。そして、それらはそれぞれ作り出す雰囲気が変わってきます。
クリアデザインではきちんと人と向き合って進めていく方法をとっています。
まずはヒアリングから始めて、オーナー様の意図や要望を汲み取り、そこに私たちの専門分野である人間中心の設計を組み合わせ、夢の実現の手助けをしています。