COLUMNコラム

地震や停電などの災害時のために。設計時からできる飲食店側の対策

万が一の為に店舗の安全対策をしましょう

地震大国、日本。
決して忘れることのできない東日本大震災や、近年でも北海道胆振地方の大地震など、多くの被害が出ています。

地震や停電などの災害に関して、いつ何が起きるかは誰も予測することができません。
だからこそ、店舗を構える前から、非常時のことを考えなければならないのです。

これを読んでいる方で、一店舗目の時、大規模な震災に見舞われたというオーナー様もいらっしゃるかと思います。
そこで二店舗目は災害に強い店舗作りをしたいと思われるのは当然のことと言えるでしょう。

地震対策

災害に関しては大小さまざまな対策を考えることができます。

落下物を無くす

座席より高い位置にディスプレイしてある置物や絵画などの額縁は落下の危険があります。
高いところには重いものを置くのはやめる、座席のすぐ上にインテリアを置くのではなく、客席からは離れた場所に移動する、やむを得ない場合はそれらをしっかりと固定するなど、大切なお客様に怪我のないよう細心の注意を払いましょう。

収納棚には扉orパイプを

利便性の観点から収納棚に蓋をせず、オープンにしているお店も多いと思います。
確かに出し入れが面倒、中身が見づらいなどの短所もあるとはいえ、災害時全部失うのは本望ではないはずです。
開き戸の場合は、特に地震時に飛び出しやすいので、ラッチ構造のものを必ずつける様にしましょう。
また、デザイン、装飾の観点でバーのカウンターにお酒のボトルを並べている店舗は見栄えが悪くならない様にボトルの高さの1/3ほどに落下防止用のパイプを通すなどしましょう。

誘導灯の設置

停電時、お客様を安全に外へ誘導するために誘導灯をわかりやすい位置に設置することが大切です。
また懐中電灯もいくつか用意しておきましょう。
もちろん、ただ、むき出しで設置してしまっては、ビジュアル的に、そしてお店のコンセプト的にも逸脱してしまうので、お店の雰囲気との兼ね合いも考えて配置しましょう。

非常時の避難経路

非常時には従業員がパニックにならず、お客様を誘導していかなくてはなりません。
そのため、日頃の避難訓練などは時間を取りづらいとはいえしっかりと行なっておきましょう。
その際に、非常時の避難経路について共通理解を持っておくことは大切です。

また、奥まった場所に客席を設置すると、お客様が避難しづらいという事態が発生します。
お客様に特別感をもたらすのもいいですが、安全対策とのバランスも考えておきたいことです。

災害対策設計をお考えのオーナー様へ

お客様に満足していただけて、かつ災害時の対策もバッチリな店舗作りをしたいものですね。
クリアデザインなら人間工学設計に基づき、どちらもカバーしながら空間作りをすることができます。
災害対策についてしっかりと向き合って店舗設計を進めていきたいというオーナー様は是非一度、私たちクリアデザインまでご相談ください。