COLUMNコラム

飲食店のBGMに「ラジオ」って実際どうなの?

飲食店のBGMはイメージ誘導効果、感情誘導効果があるとされており、お客様の心地よい空間づくりのためにも、BGMによる効果は軽視できません。

また、BGMの種類によってお客さんの滞在時間が左右されたり、食欲が左右されることもあり、お店づくりにBGMの効果は軽視できません。

そんな中、音楽ではなく、「ラジオ」をBGM代わりとして流す店舗も存在します。そこで今回は、飲食店のBGMとして「ラジオ」は適切かどうか、について検討してみたいと思います。

ラジオのメリット

マスキング効果

まず、ラジオだけに限られた話ではありませんが、「マスキング効果」を期待することができます。「マスキング効果」とは、「ある一定の周波数帯で音を発生させることで、同じ周波数の音が掻き消される現象」のことを指します。[1]

飲食店においては、調理している音や洗い物をしている音、他のお客さんの声などが雑音として聞こえてきますが、こうした雑音を消してくれる効果がBGMには期待できます。

個人の好みがに影響されないため、万人受けしやすい

ジャズやポップミュージック、さらには店主の好みとしてロックやクラシックなどを流す店舗もありますが、ラジオをBGMにするメリットとしては、放送される内容が個人の好みによって左右されることがないので、幅広い客層に馴染んでくれるというメリットも挙げられます。

初期費用が少ない

インターネットラジオは、インターネット回線を使用するためにノイズに影響されることなく、高音質で流すことができます。さらに、月額料金や専門の機材が必要になる有線とは異なり、スマホやパソコンさえあればすぐに流すことが可能なので、導入の際のコストがかからない点もメリットでしょう。

[1]BGMによるマスキング効果で店舗環境を有意義に(2017年07月14日)ーOTORAKU

ラジオのデメリット

しかし、やはりラジオを流すにもデメリットや注意しておきたい点がいくつかあります。

月額定額制の音楽配信アプリなどでラジオを再生しようとする場合、月額料金に加えて、JASRACへ別途料金を支払わなければならない場合もあります。

ただし、手続きの対象外のものとして、NHKの「らじるらじる」や、radikoがあり、これらは無料で流すことが可能なので、すぐに導入が可能です。

 

また、著作権に関しても注意が必要です。

インターネットのラジオには、公衆送信権があるため、著作者以外が勝手にBGMとしてラジオをしようすることは違法になります。基本的には、ラジオをBGMにする場合には、JASRACへの使用量の支払いの義務があるものの、中には、すでに業者側で支払っている場合もあるので、個人でJASRACに支払いをしなくて良い場合もありますが、予め、JASRACへの支払いが必要なのかどうかをアプリ販売業者やBGM配信サービスを行っている会社に確認しておく必要があるでしょう。

 

##飲食店で大切なお店づくり

飲食店を開業するにあたって、今回ご紹介したように、何をBGMに設定するかなど、細かい配慮や選択もお店の空間イメージを大きく左右します。

BGMで空間演出にこだわりを出すのはもちろんのこと、やはり内装の設計段階から、オーナー様が理想とする空間やデザインを実現しておくことがベストです。

クリアデザインでは、機能性を兼ね備えつつも、これまでの実績を元に、デザインにもこだわった社会性の高い「人と人が豊かになる」飲食店づくりに貢献してまいりました。

無料の相談も承っておりますので、是非一度お気軽にご相談ください。