COLUMNコラム

理想を叶えたい「二店舗目」に潜む落とし穴

チャンスを求めてビジネス拡大のため2店舗目を出すことは経営者なら誰もが夢を見て考えることでしょう。
しかし、2店舗目を出してそれがうまくいかずに、ビジネス全体としてバランスが崩れ、会社自体がうまくいかなくなってしまうというケースもよく耳にします。
今回は2店舗目出店を成功させるためにどのようなことに気をつけたらいいのかということを考察していきます。

理想を叶えたい「2店舗目」に潜む落とし穴

2店舗目をオープンしようとする飲食店経営者は、「1店舗目で残した利益、信用を基に借り入れができる」、「1店舗目の経験を活かし店舗の検討ができる」ということからさまざまな可能性を模索しがちです
確かにそれはその通りと言えるのですが、一方で、陥りがちな落とし穴も多数存在します。

1店舗目の成功体験を引き摺るべからず

1店舗目が成功したからといって、2店舗目も同じような感じで行けば利益が出ると安易に考えてはいませんか?
もちろん1店舗目で培ったノウハウは生かすことができるのですが、1店舗目と2店舗目が全く同じようにいくとは限りません。
それは主に以下のことが挙げられます。

・エリアが変わればターゲット層も変わる

エリアが変われば店を取り巻く状況は全くと言っていいほど変わってしまいます。
エリアにおけるターゲット層も変わるため、経営、運営戦略もそれに合わせて変えていく必要があります。

・物件に引っ張られず、回せる「人材」を確保するのが大事

いくらいい物件があったからと言って、そこを回せる人材を確保できないとしたら、その店舗はうまくいきません。

加えて、飲食業はサービス業です。いくら立地が良くても提供するサービスが悪ければ失敗します。とは言いつつ、物件を探しているうちに人材が離れていかないように気をつけることも大事です。

さらに、初期投資を回収できるような計算になっているか、ちゃんと計画を立てることも考えていかなくてはなりません。

「2店舗目」を成功させるために考えるべきポイントとは

上記のように2店舗目を出店する際に考えなければならないことはたくさんありますが、実際にそれを成功させるためにはどのような点に気をつけたらいいのでしょうか?

業務の標準化

まずは業務の標準化、つまり2店舗目出店に伴った仕組みをきちんと整えることが大切となってきます。
1店舗目は自分たちで試行錯誤しながら作ってきたノウハウというものをキチンとマニュアル化して、2店舗目にも1店舗目で培った「再現性のあるノウハウ」を伝えていく必要があります。

人材育成

多店舗展開にあたり、人材育成も重要な鍵となります。
2店舗目にはオーナーがいなくてもマネジメントができる人材がきちんといることが必須となります。

上記2つも大切なことですが、店舗を新しく展開される方がこだわりたい新店舗の設計も大事なポイントですよね。

どのくらい予算がかかるのか、どのくらい働きやすくかつコンセプトに合ったものを作れるのかということを考えていかなくてはなりません。
クリアデザインでは、「人間中心工学」を掲げ、いらっしゃるお客様のことだけでなく、働かれる方が動きやすいような導線設計でのデザインを心がけています。