COLUMNコラム
カラーマーケティングを考える。中間色の「緑」
そもそもカラーマーケティングとは?
カラーマーケティングとは、色の特性を生かし、 いかに売上を上げられるかを目的にしたマーケティン グ手法です。
カラーマーケティングでは色によって商品のイメージ付けが出来ることから、商品の差別化ができるなど様々なメリットがあります。
もちろん、効果的に取り入れていけば効果は抜群なのですが、開発側が単純に「時間と費用を節約出来る簡単な商品開発方法」と捉えていれば足元をすくわれてしまうでしょう。
例えば、カラーマーケティングの典型的な失敗事例として、商品の色が増えてしまうことで、商品点数自体も増えてしまうため、売れ残りが増えてしまうことなどがあります。
このようにカラーマーケティングを進める上ではマイナス面も同時に考えていかなくてはなりません。
カラーマーケティングの難しいところは、消費者が 好む色やデザインをどの様にして開発していくかということです。安易なカラーマーケティングは禁物と言えるでしょう。
失敗しない「緑」や「アースカラー」の魅力とは?
しかし、そんなカラーマーケティングでも失敗しない色というものが実は存在します。
それは緑や茶色などの「アースカラー」と言われるものです。
アースカラーは土や木々の緑を連想させる色でカーキやブラウン、赤寄りの茶色が色としての主な構成になります。
この自然に多く見られるアースカラーを店舗設計に使えば、居心地の良い空間作りに大いに役に立ちます。
アースカラーの茶色に関してはレンガや木材など元々の建築素材でも表現できるため、設計の点でも楽ですし、緑に関しては観葉植物などをうまく配置すれば、それがそのままアースカラーとなるため、比較的導入しやすい点もメリットと言えます。
また、色彩学的に緑自体も中間色と言われ、副交感神経を刺激して血圧や体温を下げる効果も期待できます。
クリアデザインの事例
こちらはクリアデザインが設計したプロジェクトの「坂東橋 × おばんざい【亀麟】」という京都の家庭料理「おばんざい」をお愉しみいただけるお店です。
このお店では全体的に木目の入った木の素材をふんだんに使い、玄関、カウンター、テーブルなどに利用しています。
これにより「京都」という日本の昔ながらの家という印象を強めています。
これに、抹茶を連想させるような、しかしそれよりは明るめの緑を椅子に採用することによってそれ自体がアクセントになるだけではなく、店内全体として「アースカラー」を再現、より落ち着いた店舗設計を実現しています。
このように、クリアデザインでは人間工学設計に基づきつつ、店舗のカラーマーケティングも積極的に設計に取り入れています。
新店舗出店に関して、カラーマーケティングをお考えのオーナー様は是非一度、クリアデザインまでご相談ください。