COLUMNコラム
店舗での喫煙は許す?許さない?3つの観点から喫煙を考える
飲食店の「喫煙」を考える
店舗の成功を考える上で、「お客様に居続けてもらえる店舗」にしていくというのは非常に大切なことです。
その様な店作りができた時に、たくさんのリピーターがつき、末長く続けていける店ができるのです。
今回はそんな飲食店の居心地に関連して、賛否両論ある喫煙について考えてみましょう。
日本全体として、近年、健康志向の高まりと相まり、タバコ税が上がるなどし、タバコ愛好家の肩身が狭くなりつつあります。
道端でタバコが吸えなくなり、公共の喫煙スペースを見かけることも多くなった昨今。
飲食店においては主に喫煙に関して3種類が存在し、「全席喫煙可」、「分煙」、「完全禁煙」となります。
全席喫煙可?分煙?禁煙?店舗をどのように設計する?
最近ではカフェやファーストフード店、居酒屋などあらゆる飲食店が完全禁煙に舵を切っています。
これは厚生労働省の受動喫煙防止対策の方針でもあり、世論全体としてこの様な傾向があります。
これを踏まえた上でそれぞれのメリット、デメリットについて見ていきましょう。
全席喫煙可
社会全体が禁煙モードにあるからこそ「全席喫煙可」にするというのは非常に強い個性とコンセプト作りが可能です。
例えば、会社員が会社終わりに気軽に立ち寄れる居酒屋を全席喫煙可などにすると長期滞在が狙えます。
喫煙者自体は年々減少傾向にありますが、それでも彼らの囲い込みに成功すれば大きな商機となります。
普段、社会から抑圧を受けがちな喫煙者のパラダイスとなれば、店は繁盛すること間違いなしです。
ただし、こうした場合、ターゲットとして完全に「喫煙者のみ」となってしまうのでそこは注意が必要です。
また、全席喫煙可で内装で壁紙を白くしてしまうと、すぐに変色してしまうのでその点も注意が必要です。
分煙
喫煙客と禁煙客、どちらもターゲットとしたい場合は分煙にすべきでしょう。
カフェ、喫茶店、ファミリーレストランなどでこの様な造りをしているところが多いと言えます。
ただし、喫煙席と禁煙席の動線に関して、双方が嫌な思いをしない様な店舗設計が必要となってきます。
完全禁煙
完全禁煙は店舗内での喫煙が不可能となるので、禁煙客には大きな安心感を与えることができます。
世の中的にも禁煙というのがクリーンなイメージとなっているので、多くの方にとって店の印象を上げることにもつながります。
ただし、完全禁煙にする場合は、店外に灰皿や喫煙スペースを設けることで、喫煙者の方にも来店いただける様な店にすることができます。
この様に、それぞれのコンセプトで店舗の設計にも関連してくるのです。
来客層を考え尽くした店舗設計を
私たちクリアデザインでは喫煙客かどうかも含めた、ターゲットに合わせて設計をしていくことを重要視しています。
今までに培った人間工学設計に基づき、クライアント様から細かなヒアリングを行いつつ、そのアイデアを具現化していきます。
新店舗をお考えのオーナー様は是非、コンセプトから一貫して設計していくクリアデザインまで一度ご相談ください。