COLUMNコラム
飲食店店舗の設計における「ゾーニング」の重要性
空間を目的で分類して考える「ゾーニング」とは
店舗設計の際に考えるのが、どのような空間デザインにしようかと言うことです。そういうことが楽しみでもあり、悩みの種でもありますよね。
「ゾーニング」とは飲食店においては空間を構成しているテーマや内容、人の動線などを考慮に入れた空間分割や考え方のことです。
例えば、トイレの位置、厨房とカウンターの位置など、お客様の快適さの他に、従業員の働きやすさにも関わってきます。
出店をすでに経験なさっている方は、ゾーニングが店そのものを成功させるかどうかに深く関わっているかを理解されているかもしれませんが、改めてゾーニングの重要性について説明していきたいと思います。
お客様の体験を良くするために。「ゾーニング」の重要性
飲食店であれば、空間をどのように区切ってどのような空間にするのか。
これが重要になります。
例えば飲食店に関しては、お客様の層に合わせた席の配置で以下のように考えられます:
・お客様の体験をもっとも良くするためにカップルは景観の良い席にする
・家族連れは個室にする
など、用途に合わせてゾーニングしていく配慮が考えられます。
ロケーションを景色のいいところにすれば、それだけでロマンチックなムードを作れるため、カップル客にとって心地よい空間になります。
家族連れなどは、子供が騒いでしまうなどして、周りのお客様だけではなく、その子供を連れている家族も気まずい思いをしてしまうので、個室が喜ばれます。
もしこの2グループが一緒の空間に居合わせたらと考えると、これはどちらに取ってもいい経験にはなりません。
また「カップル用」、「家族用」と様々なタイプの席を設けておくことで、「あちらの席も気になる」、「今度来た時はあっちの席をお願いしよう」と思ってくれたとしたら、それは他でもなく「ゾーニング」でリピーターを増やしたことになるのです。
他にも、お店の間口を広げて店の見通しをよくし、移動が可能なテーブルや椅子を取り入れて、お店の席効率を上げるなどもゾーニングの範囲になります。
このようなゾーニングを深く考えていくことが、居心地の良さに繋がり、ひいてはリピート率の向上にも繋がるのです。
全ての「人」を大事にできる店舗にするために
ゾーニングと同時に重要になってくるのが、動線設計です。
動線設計に関してはお客様のみならず、スタッフの動線についても考えることが何よりも大切になります。
すべての人を大事にできるデザイン設計がされている店こそが長く愛され残っていくのです。
私たちクリアデザインでは人間中心設計を基にゾーニングやお客様、並びにスタッフの動線設計に関しても今までの経験に基づいたノウハウがあります。
これらに関して、こうしたい、もしくはどうすればいいのかわからないなどの悩みがあれば是非クリアデザインまでご相談ください。