COLUMNコラム
椅子の高さと居心地の良さの関連性。飲食店の内装にこだわるメリット
「居心地の良い店」と印象づけることの重要性
飲食店をお客様から長く愛してもらうために、居心地のいい店作りというのは欠かせません。
お客様から「居心地がいい」と思ってもらうことで初めて、その店に再度来店したいという「リピーター」となってくれるのです。
それ以外にも、マーケティングの観点からプッシュ戦略を積極的に行っていくことは大事なことです。
プッシュ戦略とは、能動的に顧客に働きかけるマーケティング戦略のことを指します。
机や椅子へのこだわりが滞在時間を左右する?
では、居心地のいい店を作っていくにはどのようなことに気を配ればいいのでしょうか?
もちろん、様々な要素がありますが、一つはテーブルと椅子の高さといえます。
テーブルと椅子の高さというのはインテリアデザインと同程度以上に、お客様の居心地の良さに大きな影響があると言えます。
テーブルや椅子の高さの基準
テーブルと椅子の高さに関しては明確な基準があります。
テーブルの天板の高さは70cm、椅子の地面から座面の高さは42cm、テーブル面と椅子の座面までの高さは28cmが日本人にとってベストな高さと言われています。
もちろん業務形態によって適切な高さは異なります。
例えば、卓上に高さのある炭火のコンロを置く焼肉店などの場合は3cmほどテーブルを低めにしたほうが、お客様にとって肉が焼きやすくなるといえるでしょう。
逆にカフェなど、ドリンクが主体の場合は、逆に3cmほどテーブルを上げたほうがデザイン的にもスタイリッシュになるのと、パソコンなどの作業をする人にとって非常にやりやすくなるため、居心地が良くなります。
また、椅子の座面が高いと、「地に足がつかなく」なり、落ち着いて食事がしにくい店舗になってしまいますが、逆に回転率を上げなければいけないファーストフードやラーメン店などはあえて椅子を高くして、すぐに席から立ってもらえるようにするなどの工夫ができます。
椅子の形状と材質
さらにテーブルや椅子に関しては形状や材質までこだわることができます。
特に椅子の場合、材質は木や鉄など硬めのものを採用し、背もたれなどを作らないことで、お客様の滞在時間を減らし回転率を上げることが可能です。
逆に長くリラックスしてお客様に滞在して欲しい場合は、大きな背もたれをつけたり、クッションをつけたり、ソファー席を用意するなどすると効果的です。
ソファー席においてはテーブルからソファー座面の差を15-20cmほどにするのが平均となります。
長くいたくなる店づくりを人間工学に基づいて考える
上のように、テーブルと椅子だけ見てみても、大きく店の居心地を左右することがわかります。
回転率を重視するか、居心地を重視するかによっていろいろなデザインが可能です。
ただし、長くいたくなる店作り、愛される店作りを目指す場合、やはり居心地の良さは欠かせません。
私たちクリアデザインでは人間中心設計をベースにオーナー様のコンセプトに添いながら店舗デザインを実践しています。
新店舗出店をご検討中のオーナー様は是非一度クリアデザインまでご相談ください。