COLUMNコラム

飲食店オーナーが知っておきたいレストランウェディングの流れ

形式や伝統にとらわれずに、ゲストを招いてアットホームな雰囲気でおもてなしするレストランウェディングがこのところ人気を集めています。飲食店オーナーであるならば、こだわりの料理を提供することはもちろんですが、控え室や空間配置など準備を万全にしてお迎えし、滞りなくサポートしたいものです。そこで今回、飲食店のオーナー料理人がぜひ知っておきたい、レストランウェディングの流れについてご紹介します。

レストランウェディングの種類は3タイプ

レストランウェディングは以下の3つのタイプに分けられます。まずは自分の店舗がどのタイプのレストランウェディングに対応するのかをおさえておく必要があるでしょう。

・併設チャペルを利用したウェディング
・人前式ウェディング
・歓談を中心としたウェディング

「併設チャペルを利用したウェディング」は、挙式をチャペルで行ったあと、レストランへ移動します。はじめからレストランウェディングを行うことを想定した設備を整える必要があります。

「人前式ウェディング」は列席者に対して結婚を誓う結婚式のことで、会場となるホールのほか、新郎新婦やゲストのための控え室や人前式に適した空間配置が求められます。一部のレストランが対応可能です。

「歓談を中心としたウェディング」では、大部分が歓談で構成されますが、ごく簡単な人前式が行われることが多いため、新郎新婦やゲストのための控え室があると喜ばれます。多くのレストランが対応可能です。

レストランウェディングの大まかな流れ

どのタイプのレストランウェディングを開くのかによって、またそのプログラムの内容によって異なりますが、レストランウェディングの所要時間は、短いもので2時間、長いもので3時間程度であるのが一般的です。

レストランウェディングのタイプやプログラムに違いはありますが、レストランウェディングの大まかな流れは以下のようになっています。今回はもっとも多くのレストランが対応可能と思われる「歓談を中心としたウェディング」を取り上げ、タイムテーブル例とともにご紹介します。

時刻
10:30 開場/ゲスト入場
11:00 新郎新婦入場/人前式の開始
11:30 新郎新婦によるウェルカムスピーチとプロフィール紹介
11:40 乾杯
11:45 食事と歓談
12:00 ケーキカット
12:00 歓談
12:30 テーブルラウンド
12:45 新婦からの手紙/両親への記念品・花束贈呈/新郎新婦による謝辞
13:00 おひらき/送賓とギフト贈呈
13:30 ウェディング終了

レストランウェディングは結婚する二人が自由にプログラムを決められるのが魅力の一つです。人前式終了後に新郎新婦がお色直しのために退場する場合もありますし、キャンドルサービスやゲストによる余興が行われるケースもあります。乾杯が終わり、食事と歓談が始まるとすぐにシェフが料理の紹介をするのが一般的です。

ソフトとハード、両面の充実を

レストランウェディングでは、飲食店オーナーは質の高い自慢の料理を振る舞うだけでなく、控え室や空間演出などハード面の充実も欠かせません。思い出づくりのお手伝いができるよう、レストランウェディングの流れを把握し万全の準備を整えると良いでしょう。