COLUMNコラム
飲食店プラスαの価値観。複合カフェの魅力とは?
飲食店の新形態、複合カフェとは?
最近、新形態の飲食店として複合カフェが注目を集めています。「衣料品店×カフェ」「書店×レストラン」「美容院×カフェ」という具合に、飲食店がまったく異なる他業種と同じ店内で共存する施設のことで、真新しさもあり、多くの消費者に支持されているようです。今回はそんな複合カフェに注目。特徴や開業のための手順などについて解説します。
複合カフェのメリットと業態に適した店舗作り
複合カフェには、以下のようなメリットがあるといわれています。
・目的の多様化によって入店のきっかけが増える
・店舗を利用する時間が長くなる
・新たなお客様の獲得につながる
従来の飲食店の場合、来店の目的は飲食などに限られていました。ところが、衣料品店や書店、美容院などが併設されていれば、洋服や書籍を探したり髪を切ったりと目的が多様化することになります。お客様が入店するきっかけが増えれば、食事をすませた方であっても入店しやすくなるため、より多くのお客様を迎えることが可能です。新しい使用シーンを想定した店舗作りが必要になるでしょう。
お客様が店舗を利用する時間が長くなるのも複合カフェの大きなメリットです。洋服や書籍を探したり髪を切ったりする場合、目的が果たされた時点で店をあとにするのが普通ですが、カフェやレストランが併設されていれば、そのまま店内を利用し続けることが可能に。利用時間が伸びるにしたがって客単価がアップすることも期待されます。インターネット環境を整えるなど、居心地の良い空間作りが求められるでしょう。
衣料品店や書店、美容院などをこれまで一人で利用することが多かった方がお友達やパートナー、家族を連れて来店することもあるでしょう。一般的な飲食店であれば決して訪れることがなかったはずのお客様が来店する機会が増え、新規顧客の獲得につながるという利点もあります。幅広い層のお客様を迎えるための店舗作りが欠かせません。
複合カフェの開業にあたっての手続き
飲食店を開業する場合、保健所の許可が必要になります。カフェであれば「飲食店営業」「喫茶店営業」のうちいずれかを選んで申請します。食品衛生法によって食品衛生責任者を各店に1人置くことが義務づけられている点にも留意しましょう。食品衛生責任者となるためには、栄養士、調理師、製菓衛生師などの資格が欠かせません。
深夜において酒類の販売を行なうのであれば、公安委員会に「深夜酒類提供飲食店営業」として届出しなくてはなりません。
そのほか、東京都であれば、営業を開始する日の10日前までに東京都公安委員会へ届出るなど、自治体の条例に即した対応も求められます。
業態に適した内装デザインが集客への近道
クリアデザインでは、「人間中心設計」のコンセプトのもと、複合カフェなど新たな業態に適した空間デザインについても、コンセプトの立ち上げから徹底したサポートしています。新店舗出店や業態の変更をお考えのオーナー様は、ぜひお気軽にご相談ください。