COLUMNコラム
靴を脱ぐ飲食店のメリット、デメリットを知っておく
飲食店を開業する際、オーナー様の多くはお客様のことを考え抜いて、お店を設計していると思います。
ですが、そのこだわりがお客様とズレている可能性も考えておかなくてはなりません。
その一例が、お客様が靴を脱ぐか脱がないかです。
飲食店の内装には、よりくつろいで欲しいから、という理由で靴を脱いでもらうスタイルのお店があります。
確かに、お店で靴を脱いで食事する新鮮さや、靴を脱ぐことで実際にリラックスできるなど、魅力があることも事実です。
しかし、中には足のニオイが気になって落ちかない、靴を脱いだり履いたりが大変といったデメリットにもなり得ます。
そこで当記事では、飲食店の仕様で靴を脱ぐか脱がないか迷っている方に向けて
・靴を脱ぐ飲食店と脱がない飲食店の差
・飲食店で靴を脱がせることのメリット・デメリット
・ 明確なコンセプトと空間設計で差別化を図る
以上の3つをテーマに、決めてのお手伝いができるよう解説します。
靴を脱ぐ飲食店と脱がない飲食店の差
靴を脱ぐか脱がないかは、お店としてお客様にどのような体験を提供したいか、つまりコンセプトによって変わります。
ラーメン屋でシンプルに美味しい自信のある1杯を、高い回転率で営業したいにも関わらず靴を脱がせる意味はありません。
靴を脱いでもらう意味のあるコンセプトケースは、赤ちゃん連れでも楽しめるお座敷であったり、食事という時間を非日常的に過ごしてもらうための演出であったり、お客様にとってメリットがある場合に限ります。
靴を脱ぐという行為には女性や男性、年齢によっても認識の違いがあります。
避けたいケースは、女性が靴を脱ぐことに抵抗があるケースです。
女性は男性に比べ、足のニオイに敏感であったり、靴を脱ぐこと、履くことがスカートやブーツなどが理由で面倒なことがあります。
そのため、店側が提供したいと考えるコンセプト以上に、お客様が靴を脱ぐことにデメリットをどれだけ感じるかは重要です。
良い面も悪い面もあることを、コンセプトの立案や空間設計を行うタイミングで理解しておかねばなりません。
飲食店で靴を脱がせることのメリット・デメリット
飲食店の出店を考えるうえで、より多くの選択肢を検討し、最適なモノを絞り込む過程は重要です。
ここでは、より詳しく「靴を脱ぐことの影響」をメリット・デメリットとして紹介します。
靴を脱ぐことのメリット
・出歩いて疲れた足を癒せる
・靴を脱ぎ、リラックスできることで、食事や空間をより楽しんでもらえる
・靴を脱がせるお店という印象を与え、覚えてもらいやすくなる
以上から分かる飲食店で靴を脱ぐメリットは「くつろぎや非日常感の提供」「差別化がしやすく、印象も残しやすい」ということです。
靴を脱ぐことのデメリット
・お客様に自分(他者)の足のニオイを気にさせてしまうストレスをかける
・靴を脱ぐ空間設計にする必要があり、後からの修正は難しい
・ニオイによるクレームや空間への悪影響が出る可能性がある
以上から分かる飲食店で靴を脱ぐデメリットは「ニオイによるストレスを与える可能性」「空間設計とコンセプトの後からの変更が難しい」ということです。
よりオーナー様の理想のコンセプトや空間設計に近づけるスタイルはどちらになるでしょうか。
明確なコンセプトと空間設計で差別化を図る
飲食店の出店を計画する際は、明確なコンセプトと、それを実現するベースとなる空間設計が重要です。
靴を脱ぐ、脱がないというのは空間設計に関わる問題のため、慎重な検討が必要となるでしょう。
反対に、本当に必要だとなれば空間設計の大枠が決まるため、その後の設計はスムーズに進められるかもしれません。
どちらが良いという答えはありません。
よりお客様に満足して頂ける空間を目指しましょう。
弊社クリアデザインは、設計から施工までを一貫して請け負う店舗設計事務所です。
弊社ホームページには、これまでの実績として、多くの事例を細かな説明とともに紹介しています。
クリアデザインでは、「人間中心設計」をコンセプトに、オーナー様の意向に沿った最適な設計プランをご提案しています。
新店舗の出店や改装、業態変更をお考えのオーナー様は、ぜひ一度お気軽にご相談ください。