COLUMNコラム

商業施設やフードテーマパークに飲食店を出店するために

飲食店を出店するにあたり、路面店をイメージされる方が多いかもしれませんが、商業施設やフードテーマパークへの参入もひとつの選択肢。今回は、商業施設やフードテーマパークの特徴、出店時のメリット・デメリットについてご紹介します。

商業施設とフードテーマパーク

①商業施設
(複合)商業施設とは、ひとつの建物の中に映画館やフードコート、衣料品店など、いくつものテナントを持っている施設のこと。例えば、イオンモールやアウトレットモールなど、都心よりもやや離れた郊外に多く見られる施設形態です。そのため、客層としては休日に車で訪れるファミリー層が期待され、フードコートに並ぶ飲食店のメニューも、待ち時間が短く、リーズナブルな食事に高い需要があります。

②フードテーマパーク
フードテーマパークは、料理や食べ物の専門店を集めた屋内型施設のこと。自由が丘スイーツフォレストや、新横浜ラーメン博物館など、全国の人気料理や郷土料理などをテーマに出店している事例があります。観光施設としても名高く、フードテーマパークを目的として、地方から観光客が訪れることもあります。
ある食べ物に特化した専門店だけを出店している場合は、フードコンプレックスと呼ばれています。こちらは、よりコンセプトが統一されているので、通常の店舗にはないアミューズメントパークのような雰囲気を楽しむことができます。

出店した時のメリットとデメリット


①集客が期待できる
フードテーマパークや商業施設では、施設全体で時季に応じたプロモーションを打ち出していることが多く、集客施策のメリットを受けることができます。広告やキャンペーンなどは施設の運営側が主体で行ってくれるため、宣伝費を浮かせることも可能です。
また、フードテーマパークや商業施設は多くが屋内型であるため、路面店にとっては大敵である雨天の日でも、集客が期待できます。施設の来館者がそのまま流れ込むため、子供からお年寄りまで、幅広い年齢層の来店者が見込めます。

②収支の計画がしやすい
特に商業施設においては、施設側が複数の飲食店を誘致する場合、幅広いジャンルの異種店舗を選びたいと思うもの。ジャンルが重複してしまうと、それら競争店舗の売上が下がり、施設の得られる収益が減少してしまうためです。このような意図から、競合店が限られている商業施設では、自店の個性がより際立ち、認知してもらいやすいというメリットがあります。
また、収支計画に関しては、施設全体の売上や集客力に基づいて算出することができるため、閑散期・繁忙期などを事前に考慮した上で計画が立てられます。路面店に比べて、天候や回転率の影響を受けにくい点もメリットです。

③出店の契約について③
月額固定賃料が多い路面店に対し、フードテーマパークや商業施設に出店する際の契約は、多くの場合、最低保証付きの歩合賃料です。稀に賃貸のケースもあります。
歩合賃料の場合、施設への支払い額は、売上の6~10%程度に設定されていることが多く、決して安い家賃ではありません。払えなければ、撤退を考える必要も出てきますので、自店にとって売上目標をクリアできる出店場所なのか、事業計画の検証が必要です。

出店にあたっての店舗デザイン

クリアデザインでは、居心地の良さを重視した「人間中心設計」をテーマに、お客様や働く従業員に愛される飲食店をデザインしています。フードテーマパークや商業施設で、自店の個性が引き立つ魅力的な内装設計をご検討の方は、ぜひクリアデザインにご相談ください。