COLUMNコラム

若者のビール離れが増加。今後の飲食店に求められるアルコール類とは?

嗜好の多様化や人口減にともなうアルコール離れが深刻化

このところ、若者のアルコール離れが加速しています。たとえば、ビールは1994年をピークに消費量が次第に減少。今後、嗜好の多様化や人口減が見込まれるなか、状況はますます深刻となることが予想されます。とくに若者をターゲットとした飲食店が集客率を高めるためには、若者の好むスタイルに応じた戦略が求められるといえるでしょう。

アルコールを提供するのにどんな工夫が必要か?

かつて宴席では、最初の一杯として「とりあえずビール」を合言葉に、ビールが飲まれることが一般的でした。ところが、最近は多様な嗜好を尊重する風潮が強まり、さまざまな楽しみ方が提案されるようになってきました。アルコールを提供する飲食店では、そうした状況への対応が急がれます。

バリエーションを用意して多様化する嗜好に対応

より多くのお客様にアルコールを楽しんでいただくためには、お酒の強い人も弱い人も、自分の体質や体調に合わせて楽しめるような環境づくりが欠かせません。アルコール度数の高いお酒から、飲みやすいカクテル、さらにはノンアルコールのものまで、さまざまな種類のドリンクを揃えておくことが大切です。

アルコールとのフードペアリングを提案

最近はお酒と料理の相性を楽しむ「フードペアリング」が一般的になってきました。多種のドリンクを用意することと関係していますが、さまざまな種類のお酒や銘柄を提供することで、いろいろなペアリングを提案することが可能です。アルコールとの相性を考えて料理を見直すことで、体験の幅が大きく広がることにもなります。

地酒・地ビールで店舗の個性やオリジナリティをアピール

取り扱うアルコールの種類や銘柄を増やす方法として人気なのが、地酒・地ビールを提供するというもの。たとえば、ビールの消費量自体は年々縮小していますが、小規模なビール醸造所は増加し、400軒以上あるといわれています。地元で生産されている銘柄や、店舗で提供している料理と関連の深い地域で作られているものを積極的に取り入れ、うまくマッチングさせることができれば、特別な体験を提供することが可能に。

最近は、「日本酒が飲めるイタリアンレストラン」「日本酒がすすむフレンチ」という具合に、イタリアンやフレンチに日本酒を合わせることを提案する店舗も増えてきています。店舗の個性やオリジナリティを際立たせる素材として、地酒や地ビールはうってつけといえるでしょう。

お酒の種類を増やす店舗デザインへ

せっかくの豊富なお酒のラインナップをセールスポイントとするのであれば、効果的なディスプレイが欠かせません。クリアデザインでは、内装デザインだけでなく、店舗の特徴を活かす陳列のアイデアまで、コンセプト立ち上げの段階からサポートさせていただいております。新店舗出店や改装をお考えのオーナー様は、ぜひお気軽にご相談ください。