COLUMNコラム

「ドッグカフェ」開業に必要な許可は?

飲食店を開業するにあたって、取っておかなければならない資格である「食品衛生管理者」や「飲食店営業許可」。それらに加えて、より衛生責任が問われそうな「ドッグカフェ」の開業において必要な許可は何があるのでしょうか。

実はドッグカフェの営業許可はない

飲食店で開業を考えている方で、テラス席などを設置しようと考えていれば、ペット同伴などの可能性も考えているのではないでしょうか。

いわゆる「ドッグカフェ」は「犬を連れて遊びに行けるお店」と「看板犬がいるお店」に分ける事ができますが、後者は「飲食店営業許可」に加えて、「第一種動物取扱業」の登録が必要になります。動物取り扱い責任者になるためには、動物取扱業での半年以上の実務経験があることなどの条件もあり、さらに、お店には動物取扱責任者が常に1名以上常勤しなければならないという規定が存在するので、注意が必要です。

よって、人間の食事をメインにするのか、それとも犬がいることを売りにするのかで変わってくる資格ですが、「ペット同伴」くらいの程度であれば、特別な資格は必要ない、ということになります。

保健所の基準に従う

上記でも説明したように、ドッグカフェ特有の営業許可は存在しないものの、各地域の保健所のルールに従う必要はあります。よって、普通の飲食店よりも厳しい衛生基準は必要とされることに注意は必要です。

例えば、名古屋市は「ドッグカフェに対する衛生指導要綱」を発表しており、調理場と客席との間に区画を設ける事や、客席に手洗い場を設置する事、客席内で排尿・排便させない事など、様々な規定を設けています。もし、「ペット同伴」可能なお店づくりを考えている場合は、先に市役所や区役所に出向いて、規定を確認しておくのが良いでしょう。

こだわりの空間づくりを目指すなら

ペット向けのサービスがどんどん充実してきている近年では、「ドッグカフェ」ではなくとも、ペットと一緒に入店が可能かどうかを気にする飼い主も増えてきているのが現状です。ペットが同伴可能のお店にすることは集客率を上げる戦略の一つにもなりえます。

しかし、ペット同伴にする以上、客席のデザインや機能性も考慮する必要が出てくるなど、客席の動線を内装設計の段階から考えなければならないでしょう。

クリアデザインでは、オーナー様のこだわりの空間づくりを叶えながら、機能性やデザイン性を兼ね備えた設計をお手伝いさせていただきます。無料の相談も承っておりますので、是非一度お気軽にご相談ください。