COLUMNコラム

飲食店はやはり「BGM」が大事?心地よい空間づくりのための音楽とは

飲食店における「BGM」の重要性

「BGM」は飲食店にイメージを付与させ、その心地よさは滞在時間を左右させることもあるとされています。滞在時間が延びれば、売上げも比例して上げることができるので、BGMの重要性は言うまでもありません。では、飲食店ではどのようなBGMが心地よい空間づくりに必要なのでしょうか。

BGMについて気をつけたいこと

音量に注意する

まず最も気をつけなければならないのは、「会話の邪魔にならないようにする」ことです。会話を楽しんでもらうことが長時間滞在のコツでもありますが、会話に集中できない空間になってしまってはBGMも逆効果です。

よって、お客さんの話具合、店内の混み具合によってボリュームを変えることもポイントです。お客さんが少ない間は静かめに、多くなってきたら少しボリュームを上げるなど、状況に応じて変化をつけることも重要です。

聞こえる場所、聞こえない場所の差がないようにする

音は、距離による減衰や、壁、天井からの反射による干渉などによって、お客さんに伝わる音楽の周波数が変化しやすく、場所によって差が生まれてしまいます。よって、スピーカーの置く位置なども最初の施工段階からしっかりと検討しておく必要があるでしょう。

機材

BGMの心地よさを考えた時に、高額な機材を導入する必要があるのかどうかを検討する方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、実際には高額な機材を導入しても、室内の障害物によって心地よさが変わってしまうこともあります。よって、機材の質ではなくとも「イコライザー」の導入などにより、高度な機材を買わずに心地よい空間づくりが可能でもあります。

飲食店はやっぱりjazz?

「お洒落」なお店は「ジャズ」音楽が流れているイメージが強いのではないでしょうか。

実は、ジャズは、独特な「swing feel」によって、早い曲調でも遅く感じるという特徴があり、リラックス効果があるとされています。

さらに、ジャズ音楽の特徴として、適度に音量変化が行われることにより、ゆらぎのあるリズムで長時間聴いていても飽きがこないという特徴もあります。[1]

また、面白いことに、ジャズで食事の満足度が変わるという研究もあります。

アメリカのとある大学研究チームによる実験で、クラシック・ジャズ・ヒップホップ・ロックを流した中で、チョコレートを食べてもらい、その際の満足度を測る実験で、最も数値が高かった音楽が「ジャズ」という結果だったそうです。[2]

飲食店のBGMは、年齢層や男女比などを含め、顧客のターゲットを踏まえてジャンルを変えることも1つの施策ではあるものの、jazzは比較的どの世代にもBGMとして受け入れられやすいこともジャズのメリットとして挙げられるかもしれません。ジャズとはいえ、様々なジャンルがあるので、お昼はボサノバ、夜はクラシック、などで雰囲気を変えるのもおすすめです。

[1]お洒落な店舗はジャズを流す!ジャズがもたらす効果とは? (2017年07月12日)ーOTORAKU

[2]おしゃれなだけじゃなかった!ジャズがBGMに最適な4つの理由(2015年04月03日)ーOMISE Lab

こだわりの空間づくりを目指すなら

今回ご紹介したBGMでお店を印象付けることも重要ですが、やはり飲食店はお店の内装の構想段階から、しっかりとコンセプトやお客様にどのような体験をして欲しいのかの設定をしっかりと確立しておく必要があります。

クリアデザインは「人を豊かにする空間づくり」というコンセプトを大切にし、飲食店のオーナー様にご満足いただける空間を設計させていただくことはもちろんのこと、お店に足を運ばれるお客様のことも想定し、機能性とデザイン性を兼ね備えた社会性の高い空間づくりをお約束いたします。

無料のご相談も承っておりますので、是非一度お気軽にご相談ください。