COLUMNコラム
変えるだけで注文数がアップ?メニュー名を決めるコツを解説
メニュー名を決める基本ルール
自信を持って提供している看板メニュー。味はもとより、価格設定や見た目もいいはずなのに思うように出ないのはよくあることですが、もしかしたらメニュー名に問題があるのかもしれません。
メニュー名の注文数を上げるためには、以下の基本ルールを押さえておく必要があるといわれています。
・注文しやすいようできるだけ簡潔にする
・商品の特長が想像できる名前とする
まず重要なのが、注文しやすいシンプルな名前にすること。こだわりの特徴を伝えたくて、つい長いメニュー名をつけたくなってしまいますが、これが逆効果になることも。
注文が面倒と思われるような冗長な名前は、お客さまから敬遠される傾向があります。なるべく簡潔に10文字程度、長くても18文字程度のメニュー名とするのが理想的です。
また、メニューを見ただけではセールスポイントがわからない名前も注文されにくい傾向があります。あれもこれも説明しようとせず、メニューのツボを見極め、特長が想像しやすい焦点を一つに絞った名前をつけるのがよいでしょう。
たとえば、お酒にあう宴会メニューとして売り出すなら、「ビールにぴったり!ショートリブのグリルマリネ」、女性をターゲットにヘルシーで新鮮な野菜を使っていることをアピールするなら「自家製ソースの朝採れ野菜バーニャカウダ」という具合です。
味覚以外の感覚を刺激するワードを入れ込む
メニュー名では味覚だけでなく五感全体に訴えかけるようなワードを効果的に使うのもおすすめです。視覚・聴覚・嗅覚・触覚を刺激するにはどうすればいいのか、以下で見ていきましょう。
視覚
食材や料理の色、盛り付けた感じを想像させる言葉を盛り込んでみましょう。具体的には、「カラフル」や「鮮やか」「山盛り」「ごろごろ」「たっぷり」などのワードが有用です。
聴覚
調理に関する音を取り入れるのも効果的です。たとえば、「コトコト煮込んだポトフ」とあれば、丁寧に手間暇かけて調理していることを想像させます。
また、ただ「唐揚げ」とするよりも「高温でカラッと揚げた唐揚げ」とすると、揚がりたての状態を想像させ、食欲をそそります。そのほか、「ざくざく」「ジュージュー」「ぐつぐつ」など、メニューにあった擬音を積極的に取り入れてみましょう。
嗅覚
香りも「おいしさ」を感じる重要な要素です。「だし香る」「〜風味豊かな」「香味野菜」など嗅いを想像させるワードを入れることで、お客さまの想像力を喚起します。
食材の産地や調理法、調理道具を追加してこだわりをアピール
食材の産地や調理法をメニュー名に盛り込むのも、注文数を上げるポイントの一つ。
「北海道美瑛町の新ジャガを丸ごと使ったベイクドポテト」とあれば、無意識に大地で育った新鮮でおいしいそうなジャガイモを連想させます。「店長の故郷」など、店舗で扱う必然性を加えることができれば、より引きが強まり、注文数がアップするはずです。
調理法もお客さまにアピールする材料になります。単に「関西風うどん」とするより、「国産煮干しをじっくり煮込んだ出汁の関西風うどん」と聞けば、こだわりようが窺い知れ、特別感を伝えることが可能です。「低温で30時間」など具体的な数字を入れるのもよいでしょう。
道具
料理道具もメニュー名のポイントに。たとえば、「土鍋で炊いたご飯」とあるだけで、いつも食べているのとは違う、こだわったものが食べられると直感的に想像させることができます。
食べ方
ユニークな食べ方を提案するのも、注文数アップに一役買ってくれます。たとえば、「オーブンで焼き上げるすくって食べるコロッケ」とすることで、食べ方の面白さから興味本位での注文が期待できるでしょう。
一貫したコンセプトが繁盛店への第一歩
どんなに優れたメニューでも、その名前が明確なコンセプトに則ったものでなければ、お店の顔となることはできません。コンセプトの明確化は繁盛店の必要条件といえるでしょう。
クリアデザインでは、コンセプトの立ち上げから店舗内装のデザイン設計まで、魅力あるお店づくりをトータルでお手伝いしています。新店舗出店や改装をお考えのオーナー様は、ぜひお気軽にご相談ください。