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内装は「色」が重要な役割を持つ!飲食店の内装戦略をご紹介

新しく飲食店をオープンしたりリニューアルしたりするとき、店舗のイメージを印象づける内装づくりはとても重要なポイントです。内装が少し変わるだけで殺風景に感じたり、逆に居心地が良いと感じたりすることもあります。内装を決めるのはアイテムやデザインだけでなく、「色」も大切なポイントです。今回は、内装の印象を大きく変化させる色について考えてみましょう。

飲食店で使う色のポイント

飲食店で使う色は、どのようにして決めたら良いのでしょうか。ここでは色を選ぶポイントをご紹介します。

ターゲット層に合わせてイメージカラーを決める

自分に合わない色使いのお店は、お客様は入りづらい印象を持ちます。例えば女子高生がターゲットなのに大人の雰囲気を醸し出していたら、入るのを躊躇してしまうでしょう。反対にサラリーマンがターゲットなのに可愛らしい内装でも、居心地悪く感じてしまいます。

客層ターゲットによって、適したイメージカラーは異なります。例えば若いカップルや女性をターゲットにする場合は、天井や壁など広い面積の場所に白やアイボリーなど明るい色を使って、清潔感のある空間にするのがおすすめ。広い面積に「余白」が多いと、インスタ映えにもなります。中年以上の男女をターゲットにするのであれば、黒や茶色など濃い色を内装に使い、シックで高級感のある雰囲気を演出すると良いでしょう。

食欲に関係する「青色」には注意

飲食店なので、食欲に関係する色には要注意。青色をはじめとした寒色は、食欲を減退させる効果があります。自然の食材には、お肉の「赤色」や野菜の「緑」はありますが「青色」は少ないですよね。青魚やブルーベリーも、純粋な青色という訳ではありません。そのため人間は青色を見ても食と結び付けづらく、食欲が沸きづらいと言われています。

飲食店の壁や天井などに青色を広く使ってしまうと、食欲を減退させてせっかくの食事を楽しめなくなることが考えられます。しかし寒色はデメリットばかりではなく、気持ちを落ち着かせてリラックスする効果もあります。アクセントとして一部分のみに使うなど、工夫次第で青を活かせる空間になるでしょう。

一方で食欲を増進させる効果があると言われているのが、赤やオレンジ、黄色などの暖色です。大手の飲食チェーン店でも、暖色をイメージカラーに使っているところは多いです。食にこだわるなら、暖色を広く使うのがおすすめです。

細かなアイテムの色にもこだわりを

飲食店を印象付ける「色」は、壁や天井だけではありません。インテリアやテーブル小物などのアイテムも大切な要素。これらにもテーマカラーを意識すると、より効果的にお店の雰囲気を演出できます。お店が小さくてインテリアを置くスペースがあまりないときは、壁埋め込みタイプの収納を活用するのもおすすめ。お店に合うデザインのインテリアを少し並べるだけで、印象が変わります。間接照明でライトアップすると、さらにおしゃれ度がアップします。

色使いで印象に残る飲食店に

今回は、内装の印象を大きく変化させる色についてご紹介しました。パッと視界に入った色で第一印象が決まることもあるので、飲食店にとって色はとても大切な要素。どんなお店にしたいのか、どんなお客様に来てほしいのか、よく考えた上でイメージカラーを選びましょう。

クリアデザインは、設計から施工までを一貫して請け負う店舗設計事務所です。「人間中心設計」をコンセプトに、オーナー様の夢やこだわりを叶えつつも、飲食店としても機能性や社会性なども兼ね備えた設計プランをご提案しています。無料でご相談も承っておりますので、ぜひお気軽にご相談ください。