COLUMNコラム

長く続けるお店作り。資金ショートを回避する現金管理のポイント

「おいしい料理を提供する」「お客様にとって居心地の良い空間に」など、どれも飲食店経営において大切なこと。しかし、お店を長く続けるにはお金の問題も避けては通れません。そこで今回は、資金ショートを回避する現金管理のポイントについてご紹介します。

資金繰り表を作る

飲食店を経営する上では、さまざまな支出があります。資金ショートを防いで早めに対策するためには、現在手元にどれくらいの現金があるのか、いつどれくらいの支払いがあるのか、正確な状況の把握が欠かせません。そのために有効なのが、資金繰り表。日付ごとに相手先や内容などの明細、入金、出金、残高を、エクセルシートやノートに記録して、一目でわかるようにしておきましょう。しっかり記録をつけておけば、確定申告の際に困ることもありません。

在庫を換金する

資金繰りが厳しくなってきたら、借金を膨らませる前に在庫をチェックしてみましょう。高価な酒類の在庫があれば、酒屋で引き取ってもらえばすぐに現金化できます。ほかにも厨房機器や什器など、使用していないものは買い取ってもらいましょう。

最近は家庭用のキッチン家電でも性能が高い製品が数多く販売されているので、家庭用で十分対応できることも少なくありません。めったに使用しない厨房機器であれば、中古厨房機器専門店に買い取ってもらって家庭用に買い替えるのもひとつの手です。

助成金を活用する

目の前の支払いを何とかするのにいっぱいいっぱいで自転車操業になってくると、いずれはパンクしてしまいます。流れを変えるためには、助成金を活用するのもおすすめです。まとまった入金が少しあるだけで、資金繰りがぐっと楽になり、自転車操業から抜け出せることも。助成金を活用すると、新メニューを開発したり、内装を一新して雰囲気を変えたりする余裕も生まれます。こうした変化が、経営が上向くきっかけになってくれることも多いです。

早めの対策で資金ショートを回避しよう

今回は、資金ショートを回避する現金管理のポイントについてご紹介しました。資金ショートを回避するためには、資金の流れ、いわゆる「キャッシュフロー」をしっかり把握して、適切な対策を講じることが必要不可欠です。「今は大丈夫だから」と油断せず、長く先を見据えた経営をしましょう。

クリアデザインは、設計から施工までを一貫して請け負う店舗設計事務所です。「人間中心設計」をコンセプトに、オーナー様の夢やこだわりを叶えつつも、飲食店としても機能性や社会性なども兼ね備えた設計プランをご提案しています。無料でご相談も承っておりますので、ぜひお気軽にご相談ください。