COLUMNコラム
飲食店開業を成功に導く!プレオープン実施のポイント
入念な準備を積み重ねて迎えた、念願の自分のお店のオープン当日。しかしふたを開けてみると思いもよらないアクシデントが続出し、ホールもキッチンもバタバタ……なんてこともありがちです。こうした事態を防ぐために大切なのが、プレオープンの実施。今回は、飲食店経営を成功に導くプレオープン実施のポイントについてご紹介します。
プレオープンとは
プレオープンとは、新しく店舗を開く前に試験的にお店を営業することを指します。プレオープンでは、家族や友人、関係者など身内の人間だけを招くほか、外部のお客さんを呼んでより実践的に行われることもあります。期間は1日から数日間にわたることが多いです。
プレオープンの目的は主に以下の3つあります。
- 従業員のトレーニング
- 設備や備品の最終確認
- 宣伝活動
オープン前にどれだけトレーニングを行っていても、実際の営業はシュミレーション通りに事が運ぶとは限りません。予想以上にお客さんが来て満員状態になったり、お客さんから想定外の要望がきたりすることもあります。本格的なオープンの前にプレオープンを行うことで、従業員はより実践的なトレーニングを積むことができます。どういったトラブルに直面するかを事前に知ることで、オープン前に対処法を検討できて、従業員の自信にもつながります。
また、設備や備品の最終確認もプレオープンの大切な役割です。実際の営業を通して、必要な設備や備品に不足はないか、材料の仕入れは適切か最終確認できます。
プレオープンが地域の情報誌や新聞などのメディアに取り上げられれば、宣伝効果も期待できます。近隣の住民にどんなお店ができるのかプレオープンで知ってもらうことで、口コミで評判が広がり、オープンから軌道に乗るまでの時間も短縮できるでしょう。
プレオープン実施のポイント
では、プレオープンを効果的に行うためにはどのようなことに気を付ければよいのでしょうか。ここでは実施のポイントをご紹介します。
従業員研修を済ませておく
プレオープンと言えども、実際にお客さんを招いて行う営業です。何もできないままプレオープンを進めてしまうと、来てくれたお客さんに迷惑をかけてしまい、お店の評判を下げてしまうかもしれません。プレオープン前にはしっかり従業員研修を行い、最低限の接客やオペレーションはこなせるようにしておきましょう。
目的に合わせて招待客を選ぶ
プレオープンは来てくれれば誰でも良いというわけではなく、目的に合わせて招待客をしっかり選ぶ必要があります。例えばフィードバックが欲しいのであれば、しっかり意見してくれる身内や飲食店経営に詳しい人を優先して招待しましょう。「地域での認知度を高めたい」「よりリアルな意見を聞いたい」といった目的であれば、地域の住民を招いた方が良いでしょう。
しっかりと反省会を行う
せっかくプレオープンで気づきを得ても、実際の営業に生かされなければ意味がありません。プレオープン後は従業員としっかり反省会を行うことが大切です。接客レベル、商品知識、連携、バッシング 、レジ精算など、細かい部分まで振り返り、どのような問題点があったか、どのように対処していくかを検討しましょう。経営者の目線から見えた問題点だけでなく、従業員それぞれのポジションから見えた問題点も共有することで、より精度が高まります。
プレオープンでより良いお店作りを
今回は、飲食店経営を成功に導くプレオープン実施のポイントについてご紹介しました。待ちに待ったオープンを大きなトラブル無く乗り切るためには、プレオープンはとても重要です。入念な計画と準備を行い、プレオープン後にはしっかり反省会をすることで、より良いお店にしていきましょう。
クリアデザインは、設計から施工までを一貫して請け負う店舗設計事務所です。「人間中心設計」をコンセプトに、オーナー様の夢やこだわりを叶えつつも、飲食店としても機能性や社会性なども兼ね備えた設計プランをご提案しています。無料でご相談も承っておりますので、ぜひお気軽にご相談ください。