COLUMNコラム
お客様を出迎える”お店の顔”。飲食店の入口の種類と選び方
お客様を出迎える飲食店の入口は、お店全体の印象を大きく左右するいわば”お店の顔”のような場所です。入口の扉は、開き方によって「開き戸」と「引き戸」の大きく2種類に分類されます。今回は、入口の種類とそれぞれの特徴、選び方についてご紹介します。
開き戸の特徴
開き戸とは、丁番や軸受け金物で止めた部分を軸として、扉本体を手前に動かして開閉するタイプのドアを指します。開き戸は気密性や防音性が高い点が魅力ですが、扉が弧を描いて回転するため開閉スペースを広くとる必要があります。開口幅が狭いため、大きな荷物を運び入れる際や車椅子で出入りする際は不便に感じることもあるでしょう。
開き戸は、大きく分けて以下の5種類に分けられます。
- 片開きドア
- 両開きドア
- 親子ドア
- 片袖ドア
- 両袖ドア
片開きドアは1枚の扉が左右どちらかに開く、最も一般的な開き戸です。シンプルな構造なため、リーズナブルに導入できます。両開きドアは、2枚の扉が左右両方に開くタイプです。開閉スペースは片開きドアよりも広く必要ですが、その分荷物の搬入・搬出などには便利です。親子ドアは、大小2枚の扉が観音開きになるタイプです。普段は小さいドアを固定して、必要なときだけ開放するなど、状況に応じて使い分けられます。
片袖ドアとは、開閉できないように固定された「袖」と呼ばれる部分が左右どちらかに設けられたドアです。袖部分にはガラスが用いられることが多く、光を取り込んで明るく開放的な雰囲気を演出できます。両袖ドアとは、この袖が左右両側にあるタイプを指します。
引き戸の特徴
引き戸とは、レールの上をスライドさせて開閉するタイプのドアを指します。引き戸は隙間ができるため、防音性や気密性は開き戸よりも劣ることが難点です。しかし開閉の際に体の動きが少なく済むため、ご年配のお客様が多い飲食店にとっては大きなメリットとなります。スペースを広く活用できて、荷物の出し入れもしやすいです。
引き戸は大きく分けて以下の3種類に分けられます。
- 片引きドア
- 両引きドア
- 引き違いドア
片引きドアとは、左右どちらか一方向のみに開くタイプの引き戸です。両引きドアとは2枚の扉が左右両方に開くタイプの引き戸で、「引き分け戸」とも呼ばれます。設置には広いスペースが必要ですが、大きく開けるため荷物の搬入には便利です。引き違いドアとは、2枚以上の扉と設置スペースで構成されたタイプの引き戸です。左右どちらにでも開閉できるため、どちらからでも行き来が可能で使い勝手が良いです。
お店に合った入口選びを
今回は、入口の種類とそれぞれの特徴、選び方についてご紹介しました。入口はお店の顔となる重要な箇所だからこそ、客層やお店の雰囲気に合わせて、デザインにも使い勝手にもこだわって選びたいですよね。
クリアデザインは、設計から施工までを一貫して請け負う店舗設計事務所です。「人間中心設計」をコンセプトに、オーナー様の夢やこだわりを叶えつつも、飲食店としても機能性や社会性なども兼ね備えた設計プランをご提案しています。無料でご相談も承っておりますので、ぜひお気軽にご相談ください。