COLUMNコラム

店舗兼住宅で飲食店を開業するメリット・デメリット

お店を開業する際に、まず必要になるのが店舗。賃貸を思い浮かべる方が多いかもしれませんが、今住んでいる家をリフォームしたり新築を建てたりして「店舗兼住宅」とする選択肢もあります。そこで今回は、店舗兼住宅で飲食店を開業するメリット・デメリットについてご紹介します。

店舗兼住宅のメリット

まず店舗兼住宅の大きなメリットとして、低リスク・低コストで始めやすいことがあります。賃貸だと毎月家賃がかかりますが、自宅だと家賃はかかりません。住宅ローンを組んだ場合は毎月支払いの必要があるものの、ローンが終われば家賃はなくなり自分の所有財産になります。自分の所有物なので工事や改装の制約がなく、自分のタイミングでリニューアルや模様替えなども行えます。

また自宅兼店舗だと、光熱費や通信費などの経費が一体利用できます。経理上、自宅と店舗を合理的に区分する必要はありますが、基本料金等を考えると大幅なコストカットになるでしょう。

家族が同居していれば、サポートを受けやすいのも魅力です。経営が安定するまでは、どれくらいの人手が必要か見極めるのは難しいもの。人件費との兼ね合いも考えながら判断する必要があります。近くにいる家族に気軽にサポートしてもらえる環境は心強いです。

店舗兼住宅のデメリット

店舗兼住宅のデメリットは、新築で建てる場合、初期費用が多額になることです。建築費用だけでなく、土地建物の取得、内装工事一式、電気ガス工事などさまざまな費用がかさみます。

しかし、親から譲り受けた自宅で開業する場合は初期費用も最低限に抑えられます。既に親から家を譲り受けている、またはいずれ譲り受ける予定の方は、店舗兼住宅を選択肢に入れるのも良いでしょう。

店舗兼住宅にする場合、繁華街には住宅用物件が少ない傾向にあり、人通りの多い繁華街に出店することは難しいです。住宅街という立地を活かし、近隣住民を呼び込み地域特化のお店作りをするのもひとつの手です。近隣住民の迷惑にならないよう、害虫や騒音には気を遣う必要があります。

店舗兼住宅でコストを抑えて自分のペースで開業

今回は、店舗兼住宅で飲食店を開業するメリット・デメリットについてご紹介しました。店舗兼住宅は、新築だと初期費用はかさみますが、毎月かかる家賃がないのは大きなメリットです。暮らしながら、自分のペースで理想の店づくりを進めていけます。

クリアデザインは、設計から施工までを一貫して請け負う店舗設計事務所です。「人間中心設計」をコンセプトに、オーナー様の夢やこだわりを叶えつつも、飲食店としても機能性や社会性なども兼ね備えた設計プランをご提案しています。無料でご相談も承っておりますので、ぜひお気軽にご相談ください。