COLUMNコラム

外食では、非日常な気分を味わいたいというお客様は多いもの。心地良い風と景色を楽しみつつ食事ができる中庭のある飲食店は、非日常感を演出しやすく人気です。そこで今回は、中庭のある飲食店の魅力、そして注意点をご紹介します。

中庭のある飲食店の魅力とは？

敷地の北向きにある空間は自然光が入りにくく、また後から近隣に高い建物が建つと窓から日が入らなくなることもあります。飲食店に中庭をつくることで、窓に面する空間が増えて、向きや狭さに関係なく自然光を取り込みやすくなります。明るく開放感あふれる空間で、より一層料理のおいしさが引き立つでしょう。

また中庭の窓を開けることで季節ごとやその時々に変わる風向きにも対応でき、店内を爽やかな風が通り抜けます。夏の暑い日や湿気のこもりやすい梅雨の時期も、快適に過ごせます。

中庭は通りに面した場所よりもプライベートが保たれるため、外からの視線を気にせずに済む点も魅力です。中庭にテラス席を作るとより特別感が増し、ゆったりと食事を楽しめる空間となります。

飲食店に中庭をつくる注意点

飲食店に中庭を作ることで、その分客席に使えるスペースは減ってしまいます。客席数によって売上や回転数などは大きく異なってくるため、中庭を作った場合の客席数を考慮して慎重に経営計画を立てる必要があります。建物の形状が複雑になり、その分外壁の面積が増えて建築コストやメンテナンス費用が高くなることも考えられます。

また、芝生や樹木を植えるなど緑あふれる中庭にする場合は、どうしても虫が発生しやすくなります。食事を提供する飲食店では、衛生面から虫の発生リスクは抑えたいもの。特にロの字型の中庭だと、雨が降った際に水が溜まりやすく、湿気や虫の発生の原因となります。排水設備を設けて定期的に点検したり、虫を寄せ付けないハーブを植えたりと対策しましょう。

中庭で非日常を演出しよう

今回は、中庭のある飲食店の魅力と注意点をご紹介しました。中庭を作って開放感ある空間にすることで、他の飲食店との差別化にもなります。

クリアデザインは、設計から施工までを一貫して請け負う店舗設計事務所です。「人間中心設計」をコンセプトに、オーナー様の夢やこだわりを叶えつつも、飲食店としても機能性や社会性なども兼ね備えた設計プランをご提案しています。無料でご相談も承っておりますので、ぜひお気軽にご相談ください。