COLUMNコラム

飲食店で取り組めるバリアフリーとは。具体例をご紹介

高齢者や障害のある方にも、不自由なく気軽に食事を楽しんでいただけるお店作りをしたいもの。とはいえ、具体的に飲食店としてどのようにバリアフリー化をしていけばよいのか悩む飲食店経営者の方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、飲食店で取り組めるバリアフリーの具体例をご紹介します。

バリアフリーとは

「バリアフリー」は、もともとは「障壁を除く」という意味の建築用語です。小さな子どもや高齢者、障害のある方などにとって障壁となるものを除き、生活・活動しやすくすることを指します。例えば段差を減らす、出入口や廊下の幅員を広げる、車椅子用のスロープや手すりなどを取り入れることなどが挙げられます。

物理的な障壁だけでなく、乳幼児連れのお客様の入店拒否や、高齢者や障害のある方に対する偏見・無関心、バリアフリーに対する認識不足なども当事者にとっては「障壁」となります。こうした制度的な障壁や心理的な障壁、文化・情報面での障壁などを除くこともバリアフリーです。

飲食店で取り組むべきバリアフリー化の具体例

では、飲食店では具体的にどのようにバリアフリー化に取り組めば良いのでしょうか。

まず出入口は、なるべく段差を無くして高齢者や車いすの方が入りやすいようにしましょう。段差にはスロープを取り入れ、砂利や物が置いてあるとつまづいて転倒する原因になるため取り除きます。ドアは前後開閉のものではなく、自動ドアや引き戸を採用すると誰でも開閉しやすいです。

また、店内の通路にもなるべく段差を作らないようにして、スロープや手すりを設置します。店内のテーブルや椅子は、固定式ではなく移動できるものがおすすめです。車いすやベビーカーのお客様が来店した際に広いスペースを作りやすくなります。

トイレは車いすでの移動が不自由にならないよう、ゆとりのあるスペースを確保しましょう。トイレにも手すりがあると、足腰が不自由な方でも利用しやすいです。

誰でも気軽に利用できる飲食店づくり

今回は、飲食店で取り組めるバリアフリーの具体例をご紹介しました。バリアフリー化を進めることで、高齢者や障害のある方でも気軽に来店できるようになり、お店の印象と信頼アップにつながります。すべてのバリアを無くすのは難しくても、できるところから取り入れてみてください。

クリアデザインは、設計から施工までを一貫して請け負う店舗設計事務所です。「人間中心設計」をコンセプトに、オーナー様の夢やこだわりを叶えつつも、飲食店としても機能性や社会性なども兼ね備えた設計プランをご提案しています。無料でご相談も承っておりますので、ぜひお気軽にご相談ください。