COLUMNコラム
飲食店の正月飾りはどうする?意味と飾り方をご紹介
年末が近づくと、お店や民家の玄関先で正月飾りを見かけるようになります。飲食店でも正月飾りを用意して、気持ちよく新年を迎えたいもの。しかし「普段何気なく目にしているけれど、何をどのように飾ればよいのか分からない」という方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、正月飾りの意味や飾り方、タイミングについてご紹介します。
正月飾りの意味とは
正月飾りの定番といえば、「門松」「しめ飾り」「鏡餅」の3つです。ここでは、それぞれに込められた意味について見ていきましょう。
門松
「門松」は現世に降りてきた年神様をお迎えする目印として、家の門や玄関先に左右一対で飾るものです。また、家に邪気が入らないようにする意味合いもあります。文字通り、本来は門(門口)に立てる松のことを指し、もともとは神様が宿る木とされている松だけが飾られていました。そこに長寿の象徴とされる竹が添えられ、現在の形になったと言われています。
しめ飾り
しめ縄には聖域と現世との境界線・結界という意味があります。しめ飾りは、しめ縄に神様の降臨を表す「紙垂(かみしで)」、清廉潔白を表す「裏白」、子孫繁栄を願う「譲り葉」などの縁起物を取り付けて装飾したものです。玄関先にしめ飾りを飾ることで、自宅が神様をお迎えするのにふさわしい場所であることを示します。
鏡餅
鏡餅には、年神様が宿る「依代(よりしろ)」としての役割があります。神棚や玄関先、家族みんなが集まる家の中に飾られることが多いです。大小の2つのお餅を重ねることで「月(陰)」と「日(陽)」を表し、「円満に年を重ねられるように」という意味が込められています。上に乗せる橙は、その名前から「代々家が続いて栄える」という意味があります。
飾り方とタイミング
正月飾りを飾る日は明確に定められておらず、「正月事始め」である12月13日以降なら基本的にいつでも構いません。正月事始めとは正月を迎える準備を始める日を指し、昔はこの日から煤払い、松迎え、餅つきなどの正月準備を少しずつ始めていました。
避けた方が良いのは、29日と31日です。29日は「二重苦」を連想させるため縁起が良くありません。31日は葬式と同じ一夜飾りなので縁起が悪く、年神様に失礼にあたるため避けましょう。
正月飾りを用意して新年を気持ちよく迎えよう
今回は、正月飾りの意味や飾り方、タイミングについてご紹介しました。元旦にやってきて、1年の幸運をもたらして厄をはらってくれるという年神様。正月飾りは、年神様をお迎えするための大切な慣習です。新年もますますお店を発展させられるように願いを込めて、飲食店の正月飾りを用意しましょう。
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