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手間いらずで飲食店にグリーンを。植えっぱなしでOKな「宿根草」とは

外観に植栽を用いた飲食店は、癒しを求めるお客様に喜ばれること間違いなしです。とはいえ、お店の営業をしながら植物の手入れをするのは大変なこと。そこでおすすめなのが、植えっぱなしで手入れの手間が少ない「宿根草」です。今回は、宿根草とはどのようなものか、飲食店の植栽としておすすめの宿根草についてご紹介します。

宿根草とは

宿根草とは、季節が変わっても枯れることなく、毎年花を咲かせる「多年草」の一種です。宿根草は年中葉っぱや花があるわけではなく、苦手な季節になると地上の部分のみが枯れて、根が残ります。そしてまた季節が巡ると、そこから芽を出して生長し、花を咲かせます。数年間は毎年同じ時期に花が咲き、季節感を感じさせてくれます。宿根草は植えっぱなしでほとんどメンテナンスがいらない植物も多く、お店の営業で忙しい飲食店の植栽としてはぴったりです。

飲食店の植栽としておすすめの宿根草

宿根草と一口に言っても、バリエーション豊富な種類があるため悩んでしまいますよね。ここでは、飲食店の植栽としておすすめの宿根草を見ていきましょう。

ガザニア

ガザニアは暑さや乾燥に強いキク科の植物で、春から秋まで鮮やかな花を長く楽しめます。ピンクや白色、黄色などさまざまな花色があり、お店のイメージに合わせて選べることも魅力です。成長速度も早く芝生のように地面を覆っていくため、グランドカバーとして利用できる品種もあります。まるでお花畑のように華やかな外観となるでしょう。

マーガレット

マーガレットは秋から春にかけて長く咲く、キク科の半耐寒性多年草です。花の中心が黄色で、白く細い花びらのものが代表的ですが、そのほかにも一重や八重、ポンポン咲きなどさまざまな花形があります。また花色も、白だけでなく黄色、ピンク、クリーム色など多彩です。丈夫で育てやすく、夏と冬を上手に乗り越えれば何年も楽しめます。

スズラン

スズランは、本州の高山や北海道に自生するユリ科の多年草です。春になると、鈴のような可愛らしい形をした白い花を咲かせます。場所や用土の性質に関わらず丈夫で育てやすく、手もあまりかかりません。

しかしスズランは有毒植物で、少量を口にしただけでも死に至るほどの毒を持ちます。小さなお子様やペットが誤って口にしないよう、取り扱いには注意が必要です。

宿根草で自然に包まれた飲食店に

今回は、宿根草とはどのようなものか、飲食店の植栽としておすすめの宿根草についてご紹介しました。宿根草を外観の植栽に活用することで、あまり手をかけずに自然に包まれたお店づくりができます。近年では、飲食店を選ぶ際に「食事をする場」としてだけでなく、「そこで過ごす時間」を重視する方が増えてきています。お店の外観や窓からの景色で可愛らしい花が咲く景色を楽しめると、ゆったりと癒される時間になること間違いなしです。

クリアデザインは、設計から施工までを一貫して請け負う店舗設計事務所です。「人間中心設計」をコンセプトに、オーナー様の夢やこだわりを叶えつつも、飲食店としても機能性や社会性なども兼ね備えた設計プランをご提案しています。無料でご相談も承っておりますので、ぜひお気軽にご相談ください。