COLUMNコラム
飲食店に合った巾木とは。種類と選び方をご紹介
店舗設計を行う上で意外と見落としがちなのが「巾木」の存在です。細部までこだわることで、空間の印象は大きく変わります。そこで今回は、巾木とはどういうものなのか、飲食店におすすめな巾木の種類と選び方についてご紹介します。
巾木(はばき)とは
巾木とは、壁と床が接する境目に取り付ける部材のことを指します。壁と床の間はぴったりと接しているわけではなく、わずかな隙間が設けられます。壁や床の建材は温度や湿度で伸縮するため、床鳴りやたわみを防ぐための”逃げしろ”を作ることが目的です。巾木を取り付けることで、この隙間を隠す役割を担います。また掃除機やモップで掃除する際に、壁の下の部分に当たって汚れたり傷んだりするのを防ぐ効果もあります。
飲食店におすすめな巾木の種類と選び方
では、飲食店ではどのような巾木を選ぶと良いのでしょうか。ここでは、おすすめの巾木の種類と選び方について見ていきましょう。
ソフト巾木
ソフト巾木は、柔らかい塩化ビニルで作られた巾木です。薄くてしなやかな素材で、ホコリが溜まりにくいため掃除の手間がかかりません。簡単に曲げることができるため、部屋の角や隅へも簡単かつきれいに施工できます。
価格が比較的安価で、さまざまな色やデザインのものがあることも魅力です。木目調、石目、メタリック柄などのものもあります。壁や床の色にしっくり合ったデザインのものを選びたい場合や、薄い巾木でシンプルにすっきりと見せたい場合にもおすすめです。
木巾木
木巾木は、木材で作られた巾木です。チークやウォールナット、オークなどのカラーがあります。本物の木ならではの高級感や重厚感があるものの、厚みがあってホコリが溜まりやすく、価格も高めです。しかし床の素材が無垢材や突き板フローリングなどの場合は、木巾木を選ぶことでより木の温かみを感じられる空間になります。
モルタル巾木
モルタル巾木は、コンクリート素材でできた巾木です。仕上がりはグレーで、無骨でクールな表情が魅力です。耐水性に優れており、水を使う機会の多い飲食店の厨房には適しています。
巾木にもこだわり細部まで洗練された飲食店に
今回は、巾木とはどういうものなのか、飲食店におすすめな巾木の種類と選び方についてご紹介しました。巾木は飲食店の空間においては小さな部分ですが、意外とお客様は見ているもの。床や壁との印象を合わせてこだわって選ぶことで、空間全体が統一感のある印象になります。
クリアデザインは、設計から施工までを一貫して請け負う店舗設計事務所です。「人間中心設計」をコンセプトに、オーナー様の夢やこだわりを叶えつつも、飲食店としても機能性や社会性なども兼ね備えた設計プランをご提案しています。無料でご相談も承っておりますので、ぜひお気軽にご相談ください。