COLUMNコラム
飲食店のイメージアップに効く!外壁材の特徴と選び方のコツ
飲食店の外観は、お客様にとっての“はじめての接点”です。美味しい料理や丁寧な接客があっても、外観が魅力的でなければ立ち止まってもらえません。
その中でも、外壁は店舗外観の大部分を占める重要な要素。外壁材の選び方ひとつで、「スタイリッシュ」「温もりがある」「高級感がある」など、お店の雰囲気を大きく印象づけることができます。
今回は、代表的な外壁材の種類とそれぞれのメリット・デメリットを解説するとともに、店舗設計の視点からの選び方のヒントもご紹介します。これから飲食店を開業されるオーナー様は、ぜひ参考にしてください。
外壁材の種類と特徴
代表的な外壁材は以下の4種類です。それぞれの特徴を見ていきましょう。
窯業系サイディング
現在、日本で最も多く使われている外壁材。セメントを主成分とし、工場で高温処理されることで高い耐火性と安定した品質を持ちます。
メリット:
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デザインバリエーションが豊富(レンガ調・木目調・石目調など)
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コストが比較的安価
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防火性・遮音性が高い
デメリット:
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表面塗膜が劣化すると反り・ひび割れが発生しやすい
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シーリング材の劣化によるメンテナンスが定期的に必要
こんな店舗におすすめ:
カフェやファミリー層向けのレストランなど、コストを抑えつつもデザイン性を持たせたい店舗。
金属系サイディング
ガルバリウム鋼板などの金属を使用した外壁材。軽量で施工がしやすく、近年スタイリッシュなデザインの店舗に多く採用されています。
メリット:
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軽量で地震に強い
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錆びにくく耐久性が高い(金属の種類による)
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シンプルで洗練された印象に
デメリット:
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温度変化で歪みやすい
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海岸地域では塩害の影響を受けやすい
こんな店舗におすすめ:
バル・ワインバー・クラフトビール専門店など、都会的でシャープなイメージを演出したい店舗に。
モルタル仕上げ
職人が現場で手作業で塗って仕上げる伝統的な工法。自由な形状・表現が可能で、クラフト感や個性を出しやすいのが特徴です。
メリット:
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継ぎ目がなくシームレスな仕上がり
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塗り方・色・テクスチャーで自由な表現ができる
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高い防火性と耐久性
デメリット:
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乾燥収縮によるひび割れが起こりやすい
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職人技術による仕上がりの差が出やすい
こんな店舗におすすめ:
ベーカリー・自然派レストラン・ギャラリーカフェなど、素材感や温もりを大切にした空間に。
ALC(軽量気泡コンクリート)
軽量ながら耐震性・断熱性・遮音性に優れたパネル型の外壁材。耐火建築物にも使われる本格的な素材です。
メリット:
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高い断熱・遮音性能
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耐震性・耐火性にも優れている
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躯体と合わせた構造で重厚感がある
デメリット:
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吸水しやすいため防水塗装が必須
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欠けやひび割れに注意が必要
こんな店舗におすすめ:
複数フロアの飲食店や、人通りの多い幹線道路沿いの店舗など、耐久性・機能性を重視したい建物に。
設計の視点から考える外壁選びのポイント
外壁材を選ぶときは、見た目の印象だけでなく、以下のような設計面のポイントも考慮することが重要です。
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店舗のコンセプトに合った素材か?
ナチュラル、モダン、インダストリアル…素材選びひとつで世界観が変わります。 -
通行人の目線からどう見えるか?
遠目からでも目を引く色や質感を選ぶと、集客力が高まります。 -
メンテナンス計画が立てやすいか?
定期的な塗装やシーリングの交換頻度など、長期的な運用コストにも注目しましょう。 -
地域の気候条件に合っているか?
沿岸部・積雪地域・日射量の多い場所などでは、素材の耐久性や断熱性も重要です。
設計段階でこれらの視点を取り入れることで、デザイン性と機能性を両立した外観が実現できます。
外観が魅力的だと、自然とお客様が集まる
外壁は「お店の顔」。魅力的な外観デザインは、お客様にとって「ちょっと覗いてみたくなる」「入りやすそう」と感じさせる大きな要因です。店の中に足を運んでもらうためにも、外壁選びはしっかりとこだわりたい設計ポイントです。
店舗設計のクリアデザインでは、東京渋谷区を拠点に、飲食店に特化した設計・施工を一貫してご提供しています。
外壁材の選定から立地に合ったデザイン提案まで、飲食店オーナー様のこだわりを形にいたします。開業を検討されている方は、ぜひ当社までお気軽にご相談ください。