COLUMNコラム
花を活かした店づくり|飲食店だからこそ気をつけたいポイントもご紹介
店内に花があると、空間がぐっと華やぎ、季節感やおもてなしの気持ちが伝わります。
特に四季の移ろいを感じられる花は、お客様にとっても心地よい印象を与える演出のひとつです。
ですが、飲食店という「食」を扱う空間だからこそ、ただ飾ればよいというわけではありません。
花の選び方や飾り方によっては、料理の妨げになったり、衛生面でのリスクを招くこともあります。
この記事では、飲食店における花の取り入れ方と、気をつけたいポイントをわかりやすくご紹介します。
これから飲食店を開業されるオーナー様は、ぜひ本記事を店舗づくりの参考にしてください。
花のサイズは「控えめ」が正解
飲食店にとって主役は「料理とお客様」です。
装飾として花を取り入れる場合も、テーブルや通路を圧迫しないサイズを意識しましょう。
一般的には、テーブル面積の1/9以下が目安とされています。
花が大きすぎると、料理が置きにくくなったり、お客様同士の会話の妨げになることもあります。
店内全体のバランスを見ながら、「さりげなく存在感のある飾り方」を心がけると良いでしょう。
香りと花びらの落下に注意
香りの強い花は、リラックス効果がある一方で、料理の香りを打ち消してしまうことがあります。
ユリやクチナシなどは特に香りが強いため、飲食店では避けた方が無難です。
また、花びらが落ちやすい花(例:ミモザ、コデマリ、スカビオサなど)は、料理に混入するリスクがあるため注意が必要です。
店内で扱う花は、見た目・香り・清潔さのバランスを考えて選びましょう。
虫の発生リスクを防ぐ工夫を
春から秋にかけて、店内に生花を飾ると虫の発生が気になる季節になります。
どんなに清潔にしていても、小さな虫一匹でお客様の印象が大きく損なわれてしまいます。
虫対策としては、以下のような方法があります:
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花に虫よけスプレーを施す
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ペパーミント・レモングラスなど、虫が嫌うハーブを活用する
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夏場はプリザーブドフラワーや造花を使う
特に気温が高い時期は、「生花にこだわらない選択」も大切な判断のひとつです。
花のある店は、記憶に残る空間になる
今回は、飲食店に花を取り入れる際の注意点と工夫についてご紹介しました。
花を飾ることで、季節感や店主のこだわりをさりげなく伝えることができます。
ただし、過剰な演出や衛生面の配慮不足は逆効果になることも。
「食事がより楽しくなる空間づくり」を目指して、上手に花を取り入れてみてください。
東京渋谷区を拠点に活動する店舗設計のクリアデザインでは、飲食店に合った空間演出や内装デザインを、設計から施工まで一貫してご提案しています。
花やグリーンを活かした心地よい店舗デザインにも多数の実績があります。
飲食店の開業をご検討のオーナー様は、ぜひお気軽にご相談ください。