COLUMNコラム

飲食店の印象を左右する!お客様の気分が上がるトイレ空間のつくり方

美味しい料理を提供していても、トイレが汚れていたり、使いづらかったりすると、お店全体の印象が悪くなってしまうことがあります。
実は、トイレは「お店の印象を大きく左右する場所」のひとつです。

お客様が1人で過ごすこの空間だからこそ、清潔で、心地よく、安心して利用できるような工夫が欠かせません。
今回は、飲食店におけるトイレ空間のデザインポイントを、実践的にご紹介します。

これから飲食店を開業されるオーナー様は、ぜひ空間づくりの参考にしてみてください。

まずは清潔感。掃除しやすさまで設計で配慮を

どれだけ内装にこだわっても、清潔感のないトイレは、お客様に悪い印象を与えてしまいます。
そのため、日々の清掃がしやすいよう、設計段階から工夫することが重要です。

  • 隙間や凹凸が少ない床・壁の仕上げ

  • 明るめの照明で汚れを見つけやすくする

  • 掃除用具がサッと出し入れできる収納スペースの確保

自然光のようなやわらかい照明を取り入れると、清潔感とリラックス感の両立ができます。

暖色系+素材感のある壁紙で、落ち着ける空間に

トイレは、飲食店の中でお客様が1人になれる唯一の場所。
ここにやさしい色合いと質感のあるデザインを取り入れることで、心がほっと落ち着く空間になります。

  • ベージュやピンク、オレンジなどの暖色系をベースにする

  • 壁紙の一部に“漆喰風”の素材感のあるクロスを取り入れる

漆喰風の壁紙は、自然素材のような温かみがあり、空間全体の質感を引き上げてくれます。
白一色では味気ない壁も、部分的にアクセントを加えることでデザイン性が高まり、気分が上がるトイレ空間になります。

洗面スペースに「生花の花瓶」でおもてなしの演出

トイレの洗面スペースは、お客様が最後に触れる場所です。
ここに小さな花瓶に季節の生花を1〜2本飾るだけで、やさしく丁寧な印象を与えることができます。

メリット:

  • 季節を感じる自然な演出ができる

  • 「おもてなし」を感じるポイントになる

  • シンプルな空間に温もりをプラスできる

香りの強すぎない花を選び、清掃や水替えをこまめに行えば、衛生面でも安心です。
難しい場合は、ドライフラワーやグリーンでも代用可能です。

客層に合わせた設備配慮で、さらに好印象に

すべての方にとって使いやすいトイレが理想ですが、主なお客様の層に合わせた設計にすることで、さらに印象が良くなります。

  • 小さなお子様連れ → ベビーチェア・おむつ替え台

  • ご年配のお客様 → 手すりの設置・段差の少ない動線

  • 女性のお客様が多い → パウダースペースの設置や照明の配慮

このような小さな心配りが、「また来たい」と思ってもらえるきっかけになります。

トイレ空間も「店舗デザインの一部」として考える

今回は、飲食店の印象を良くするトイレ空間づくりのポイントをご紹介しました。
トイレは、お客様が料理以外で感じる「お店の質」を判断する場でもあります。

  • 清掃しやすい設計

  • 暖色と素材感を意識した落ち着いた内装

  • 小さな花瓶の生花でやさしい演出

  • 客層に合わせた配慮

こうした工夫を取り入れることで、清潔感があり、居心地よく、記憶に残る空間になります。

東京渋谷区を拠点に活動する店舗設計のクリアデザインでは、飲食店の内装設計はもちろん、トイレなどの細部の空間づくりまで、丁寧にサポートいたします。

「お客様に喜ばれる店舗づくり」を目指すオーナー様は、ぜひお気軽にご相談ください。

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