COLUMNコラム
厨房での安全と働きやすさを支える「コックシューズ」の選び方
飲食店の制服といえばコックコートを思い浮かべる方が多いかもしれませんが、実はもうひとつ欠かせないアイテムがあります。それが「コックシューズ」です。
厨房での仕事は立ちっぱなしでの作業や、熱・水・油といったリスクが伴います。そのような環境下でも安全かつ快適に働くためには、適切な靴選びが非常に重要です。
とはいえ、ひと口にコックシューズといっても種類や機能はさまざま。この記事では、飲食店を開業予定のオーナー様に向けて、コックシューズの役割と選び方のポイントをわかりやすくご紹介します。これから飲食店開業をお考えの方は、ぜひ最後までご覧ください。
コックシューズが飲食店で必要とされる理由
コックシューズとは、厨房での作業に特化した靴のことです。一般的な靴とは違い、滑りにくく、水や油に強い素材が使われており、安全性と機能性に優れています。
厨房の床は、調理中に飛び散った油や水分で非常に滑りやすくなります。そのため、転倒によるケガや事故が起こるリスクも高くなります。さらに、厨房内では包丁や鍋などの危険物も多く、万が一の転倒は大きな事故につながりかねません。
こうしたリスクを減らすためにも、滑り止め加工が施されたコックシューズは必要不可欠です。また、コックシューズは足へのフィット感や疲れにくさも考慮されているため、長時間の立ち仕事にも対応できます。
飲食店のスタイルに合ったコックシューズを選ぶ
コックシューズには、主に以下の3タイプがあります。それぞれの店舗スタイルや業務内容に応じて選ぶことが大切です。
スニーカータイプ
もっとも一般的で、動きやすさを重視したタイプです。普段の靴と同じ感覚で履けるため、多くの飲食店で採用されています。厨房内を素早く移動するスタッフにも適しています。
サボタイプ
脱ぎ履きがしやすく、靴ひもがないため引っかかりなどの心配も少ないタイプです。座敷のある店舗や、厨房と客席を頻繁に行き来するような業態に向いています。
長靴タイプ
ラーメン店や仕込みで大量の水を扱う業態におすすめです。足元が濡れるのを防ぎ、熱いスープが跳ねてもやけどのリスクを軽減してくれます。
さらに、クッション性の高いものを選ぶことで、長時間の作業でも足への負担が少なく、スタッフの疲労軽減にもつながります。靴底の厚さやインソールの柔らかさなども、選ぶ際のチェックポイントになります。
働きやすい厨房は、足元からつくられる
厨房の安全性や快適性を高めるには、ユニフォームだけでなくうした細かな配慮の積み重ねが大切です。オーナー様が安心して店舗運営をスタートできるよう、設備や動線とあわせて足元の安全にも目を向けてみてはいかがでしょうか。
東京渋谷区を拠点に活動する店舗設計のクリアデザインでは、飲食店の業態や運営スタイルに合わせた機能的な厨房設計をご提案しています。
お店づくりに関するご相談は無料で承っておりますので、お気軽にお問い合わせください。