COLUMNコラム

飲食店の床に無垢材は向いている?ナチュラルな空間づくりと注意点を解説

飲食店の内装を考えるとき、「あたたかみのある空間にしたい」「自然素材を取り入れたい」と考えるオーナー様は多いのではないでしょうか。中でも無垢材は、床や壁、カウンター、棚など幅広く使われる人気の素材です。

一方で、飲食店という水や油を扱う環境では、素材選びを慎重に行う必要もあります。本記事では、無垢材の特徴やメリット・デメリットを整理し、飲食店に取り入れる際のポイントを解説します。これから飲食店開業をお考えのオーナー様は、ぜひ本記事をご参考ください。

無垢材とは?飲食店の空間に与える印象

無垢材とは、丸太から切り出した天然木をそのまま一枚板として加工した木材のことを指します。合板フローリングとは異なり、表面だけでなく中まで同じ木でできているのが特徴です。

木目の表情や色味は一枚ごとに異なり、空間に自然なリズムとやわらかさをもたらします。カフェやベーカリー、和食店など、落ち着きや温もりを大切にしたい飲食店では特に相性の良い素材です。

無垢材のメリット|居心地のよい空間づくりに役立つ理由

1.足触りがよく、季節を問わず快適

木は内部に空気を含んでいるため、熱を伝えにくい性質があります。そのため、夏はべたつきにくく、冬は冷えにくいのが特長です。客席の床に使用すれば、靴を脱ぐ業態や小さなお子様連れの来店が多い飲食店でも、快適性を高めることができます。

2.自然な香りと視覚的なやわらかさ

無垢材には、ほのかな木の香りがあります。視覚的な温かみと相まって、リラックスしやすい空間を演出できます。滞在時間が長い業態では、こうした居心地の良さが再来店のきっかけになることもあります。

3.調湿作用で室内環境を整える

木材には湿度を吸収・放出する性質があります。湿度の高い日は水分を吸い、乾燥しているときは放出するため、店内環境を穏やかに整えてくれます。エアコン使用時の空気の乾燥対策としても一定の効果が期待できます。

無垢材のデメリット|飲食店で注意したいポイント

1.コストが上がりやすい

無垢材は加工や乾燥に手間がかかるため、一般的な複合フローリングと比べると材料費・施工費ともに高くなる傾向があります。木種や節の有無によっても価格は変わるため、予算計画の段階で検討が必要です。

2.反りや隙間が生じることがある

湿度の変化により、膨張・収縮を繰り返すため、反りや歪みが出ることがあります。床材として使う場合、目地に隙間ができたり、床鳴りが発生したりするケースもあります。空調計画や下地処理など、設計段階での配慮が欠かせません。

3.傷やシミへの配慮が必要

無垢材はやわらかい分、傷がつきやすい素材です。飲食店では椅子の移動や食材・飲料のこぼれなども多く、メンテナンスの手間や費用が発生しやすくなります。オイル塗装やウレタン塗装など、仕上げ方法の選定も重要です。

無垢材を上手に取り入れるために

飲食店では、すべてを無垢材にするのではなく、使う場所を見極めることも一つの方法です。たとえば、客席の床や壁面、カウンターまわりに限定して取り入れ、厨房や水まわりは耐水性の高い素材にするなど、用途に応じた使い分けが現実的です。

素材の特性を理解したうえで設計に反映すれば、無垢材の魅力を活かしながら、運営しやすい店舗づくりが可能になります。

まとめ|無垢材の特徴を理解し、店舗コンセプトに合った選択を

無垢材は、自然な風合いや心地よい足触り、調湿作用など多くの魅力を持つ素材です。一方で、コストや反り・傷といった特性もあるため、飲食店の業態や運営方法に合わせた検討が欠かせません。

東京渋谷区を拠点に活動する店舗設計のクリアデザインでは、飲食店のコンセプトやご予算、メンテナンス計画まで踏まえた素材選びをご提案しています。見た目の美しさだけでなく、日々の営業を支える機能性にも配慮しながら、長く愛される空間づくりを大切にしています。

無垢材の採用を検討されているオーナー様は、ぜひ一度ご相談ください。無料でご相談も承っておりますので、ぜひお気軽にご相談ください。