COLUMNコラム

熱中症を予防しよう!厨房の暑さ対策を考える 

厨房は熱中症になりやすい!

ガスコンロにオーブンなど、厨房には火を使う調理器具がたくさんありますよね。

夏場の厨房は特に熱がこもりやすく、熱中症になりやすい環境です。

従業員が健康で働きやすい環境をつくることも、経営者の責任のひとつ。

今回は従業員の熱中症リスクを抑えるために、厨房の暑さ対策を考えていきましょう。

厨房の暑さ対策

厨房の暑さ対策を5つご紹介します。

全てを取り入れるのは難しくても、自分のお店に合わせてできることから始めましょう。

サーキュレーターやシーリングファンを設置する

厨房で温められた空気は、膨張して軽くなるので自然と上へ流れる性質があります。

反対に冷たい空気は、上へ流れた温かい空気の塊に押しつぶされてどんどん下へいってしまいます。

せっかく冷房をガンガンにまわして空気を冷やしても、足元しか涼しくならないのです。

冷房で室内全体の空気を冷やすために必要なのが、サーキュレーターやシーリングファンです。

天井に設置すると、ゆっくりと室内の空気をかくはんしてくれます。

「熱い空気が下にいったら、室温は余計に上がるのでは…」と思うかもしれませんが、室内の空気の温度を均一にして、結果的に冷房効果を高めてくれるのです。

最近は静音タイプの製品も増えているので、作業に影響が出ることもありません。

オープンキッチンにして通気性アップする

厨房には、クローズドキッチン、オープンキッチン、セミオープンキッチンの3種類があります。

それぞれメリット・デメリットがありますが、熱を発する調理機器をたくさん使うならオープンキッチンがおすすめです。

客席と完全に区別されたクローズドキッチンは熱がこもりやすく、熱中症の発症リスクが高くなります。

オープンキッチンは開かれた空間なので、通気性が高く厨房内の室温を下げることができます。

「お客さんに全ての作業を見られるのはやりづらい…」という方は、セミオープンキッチンにすると良いでしょう。

一部のみ開かれたセミオープンキッチンなら、通気性を確保しつつ、お客さんに見せたい部分だけを見せられます。

快適な制服を選ぶ

夏場の厨房で熱中症になりやすい原因のひとつが、コックコートです。

飲食店の厨房スタッフの制服として、コックコートは定番ですよね。

コックコートは火を使う場所で着るものなので、耐熱性が高く作られています。

そのため分厚い生地でできていて、通気性があまり良くないものが多いです。

暑い厨房でコックコートを着ていることで熱がこもって体温が上がり、熱中症にかかりやすくなります。

なるべく生地が薄くて通気性の良いコックコートを選び、インナーには吸汗速乾性の高いものを推奨しましょう。

アイスベストと呼ばれる、脇と背中の部分に保冷パックが入るポケットが付いてるインナーベストもおすすめです。

脇や背中を直接保冷パックで冷やすことで、効果的に体温を下げて熱中症を予防できます。

暑さ対策で快適に働ける厨房に!

今回は、厨房の暑さ対策をご紹介しました。

クリアデザインでは、お客様のことを考えるだけでなく、従業員の働きやすさも重視した設計を行います。

暑さ対策で、夏でも快適に働けるお店作りのお手伝いをします。