COLUMNコラム
空間の雰囲気が変わる「垂れ壁」とは?上手な活用法をご紹介
天井部分から下に垂れ下がった垂れ壁。構造上必要な場合もあり、「圧迫感があって邪魔」と思われがちですが、近年では空間のアクセントとして人気を高めています。今回は、飲食店における垂れ壁の上手な活用法についてご紹介します。
垂れ壁とは
垂れ壁とは、天井や梁から床面に向けて40cm~50cmほど垂れ下がった壁のことです。「下がり壁」とも呼ばれます。垂れ壁には主な役割は、万が一火災が起きた際に煙の充満を防ぐことです。また、建物の構造上、必要な耐力を確保するために設けられることもあります。
「本来何もないはずの場所に垂れ壁があることで、圧迫感を感じる」という意見もありますが、垂れ壁と一口に言ってもその形状はさまざまです。三角やアーチ型などのデザインにしたり、設置する場所を工夫したりすることで、極力圧迫感が出ないように垂れ壁を設けることもできます。また垂れ壁によって光が入りにくくなり、薄暗く感じる場合もあります。空間全体の広さと明るさ、垂れ壁の位置を考慮して照明を計画すると良いでしょう。
垂れ壁の上手な活用法
では、飲食店において垂れ壁はどう活用したら良いのでしょうか。
垂れ壁を設けるメリットは、ドアや壁を使わずに空間を区切れることです。ドアや壁があると圧迫感がありますが、垂れ壁はゆるやかに空間を区切るため、開放感を保てます。プライベートが守られた客席や、キッズスペースなどを作りたいときに便利です。また厨房と客席を区切るのもおすすめです。
空間のアクセントとして、アーチや三角の垂れ壁で店舗入口をおしゃれに演出するのも良いでしょう。アーチのような丸みのあるデザインは、やわらかな印象を与えます。三角の垂れ壁は絵本のような可愛らしい雰囲気で、キッズスペースに設けるとお子様にも喜ばれるでしょう。
垂れ壁を活用しておしゃれに空間を区切る
今回は、飲食店における垂れ壁の上手な活用法についてご紹介しました。垂れ壁は上手に活用することで、圧迫感なくゆるやかに空間を区切ることができます。またアーチや三角などデザイン性の高い垂れ壁を設けることで、空間のアクセントとなり、よりお客様の印象に残るお店になります。
クリアデザインは、設計から施工までを一貫して請け負う店舗設計事務所です。「人間中心設計」をコンセプトに、オーナー様の夢やこだわりを叶えつつも、飲食店としても機能性や社会性なども兼ね備えた設計プランをご提案しています。無料でご相談も承っておりますので、ぜひお気軽にご相談ください。