COLUMNコラム
吹き抜けで広がる空間演出!飲食店設計に取り入れるメリットと注意点
飲食店の内装を考える際、空間の印象づくりに大きな影響を与えるのが天井の高さです。
そこで注目されているのが「吹き抜け」。天井を取り払った開放的な構造は、来店されたお客様に非日常感や心地よさを感じさせる効果があります。
ただし、飲食店という業態では機能性や維持管理のしやすさも重要なポイントです。
今回は、吹き抜けを店舗設計に取り入れる際のメリットと注意点を、これから飲食店を開業されるオーナー様向けにわかりやすくご紹介します。
吹き抜けってどんな空間?
吹き抜けとは、建物の2階以上の階層の一部に天井や床を設けず、上下階が連続してつながっている構造のことです。
空間に高さと抜け感を与え、広々とした印象を演出できます。
最近では商業施設や住宅でも多く採用されており、デザイン性の高い内装を求める飲食店においても注目されています。
吹き抜けを採用するメリット
飲食店の空間設計に吹き抜けを採用すると、以下のようなメリットが得られます。
1. 開放感のある空間演出
天井が高くなることで、同じ床面積でも実際より広く感じさせることができます。
特にコンパクトな店舗であっても、圧迫感を与えず、ゆったりとした印象になり、居心地がいい空間になります。
2. 自然光を取り込みやすい
高い位置に設けた窓から自然光を取り入れることで、昼間でも明るく快適な空間になります。
特に日当たりが限られた立地では、1階だけでは十分な光を確保できない場合もあるため、吹き抜けは有効な手段です。
3. 空気の流れを作りやすい
1階と2階の窓の配置次第で、空気が上下に循環しやすくなり、店内の換気効率も向上します。
風通しのよい空間は、お客様にとっても快適な環境となります。
吹き抜けに伴う課題と対策
店舗設計に吹き抜けを採用する際は、以下のような点が課題となりやすいため注意が必要です。
1. 掃除やメンテナンスの手間
天井が高くなる分、照明や窓、換気口などの掃除が難しくなります。高所作業には専門の器具や業者の手配が必要になるケースも。
定期的なメンテナンス計画を立てておくことが大切です。
2. 空調効率の低下
暖かい空気が上にたまりやすいため、冬場は特に暖房効率が悪くなりがちです。
シーリングファンや全館空調システムを活用して空気を循環させる、床暖房と併用するなど、冷暖房の工夫が必要になります。
吹き抜けを上手に取り入れて、魅力的な店舗づくりを
吹き抜けは、飲食店にとって大きな魅力をもたらす空間演出の一つです。
開放感や採光性に優れており、デザイン性の高い店舗にしたい場合には特におすすめです。
ただし、メンテナンスや空調の課題もあるため、計画段階からしっかりと対策を立てておくことが成功のポイントです。
東京渋谷区に拠点を置く店舗設計のクリアデザインでは、飲食店開業をしたいオーナー様へ最適な空間づくりをサポートしています。
吹き抜けを取り入れた設計や、光熱費・メンテナンス面のご相談も承っております。
理想の店舗を形にしたいオーナー様は、ぜひお気軽にご相談ください。