COLUMNコラム

飲食店の建物構造|RC造、SRC造、鉄骨、木造の違いとは

飲食店の物件探しでは、つい間取りや立地、設備の充実度に目がいきがちですが、実は「建物の構造」も非常に重要なポイントです。
建物の骨組みは後から変えることができず、耐震性・断熱性・メンテナンス性など、店舗運営に直接関わってきます。

今回は、RC造・SRC造・鉄骨造・木造といった主要な建物構造の特徴を、飲食店経営の視点からご紹介します。

RC造(鉄筋コンクリート造)|バランスに優れた堅牢な構造

RC造とは、鉄筋を組んだ枠にコンクリートを流し込んで固めた「鉄筋コンクリート構造」のこと。高い耐震性・耐久性を備えており、集合住宅や中高層ビルなどにもよく用いられます。

気密性や断熱性も高く、外気の影響を受けにくいため、冷暖房効率の良さがメリットです。一方で、気密性の高さゆえに結露が発生しやすいため、換気や除湿の計画が必要になります。

SRC造(鉄骨鉄筋コンクリート造)|高耐震・高耐火のハイスペック構造

SRC造は、RC造に鉄骨を加えた構造で、鉄筋と鉄骨、コンクリートを組み合わせた「鉄骨鉄筋コンクリート構造」です。主に高層ビルやタワーマンションなどで採用される、耐震・耐火性に優れた構造です。

強度が非常に高いため、長期運営を前提とした大型店舗に向いていますが、施工コストが高くなりやすい点や、通気性の悪さによる室温対策が必要な点には注意が必要です。

鉄骨造(S造)|コストと強度のバランスが取れた構造

鉄骨造は、柱や梁に鉄骨を使った構造で、比較的自由な設計ができるのが特長です。
鉄骨の厚みにより「軽量鉄骨造(6mm未満)」と「重量鉄骨造(6mm以上)」に分かれ、小規模店舗から中規模ビルまで対応可能です。

耐震性や防音性もある程度確保しつつ、RC造よりもコストが抑えられるため、バランスの良い構造として人気があります。

木造|コストを抑えながら温かみのある空間に

木造は、柱や梁、壁など建物の主要構造に木材を用いた構造で、戸建てやアパートなどで最も広く使われています。

自然素材ならではの調湿性があり、結露やカビの発生を防ぎやすいのが特徴です。また、建築コストを比較的抑えられる点や、内装デザインの自由度が高い点もメリットです。
一方で、耐用年数や防火性では鉄骨やコンクリートに劣る面があり、定期的なメンテナンスや防火対策が必要です。

店舗の構造を知ることが、快適な運営につながる

今回は、代表的な建物構造の種類と、それぞれの特徴についてご紹介しました。構造によってコストや快適性、店舗の将来性にも違いが出てきます。物件選びの際には、間取りや立地だけでなく、こうした「構造の違い」にも注目し、自分の理想とする店舗運営に合ったものを選ぶことが大切です。

東京渋谷区を拠点に活動する店舗設計のクリアデザインでは、設計から施工までを一貫して行い、店舗ごとの立地条件や建物構造に合わせた最適なプランをご提案しています。

「人間中心設計」を理念に、機能性と居心地の両立した空間づくりをお手伝いします。
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