COLUMNコラム

「店舗兼住宅」で飲食店を始めるという選択。実際のメリットと注意点とは?

飲食店を始めようと思ったとき、多くの方が「店舗は賃貸で探すもの」と考えがちです。
しかし、今の住まいや空き家を活用して「店舗兼住宅」として開業するという方法もあります。

今回は、そんな店舗兼住宅という選択肢のメリット・デメリットについてわかりやすくご紹介します。
開業スタイルに迷っている方は、ぜひ参考にしてみてください。

店舗兼住宅のメリット|コストと自由度のバランスが魅力

1. 家賃が不要=月々の固定費を抑えられる
自宅を活用すれば、毎月の家賃負担がなくなります。
ローンを組んで新築した場合でも、完済後は自分の資産となるため長期的にはコストメリットがあります。

2. 改装の自由度が高い
持ち家であれば、改装の制限もほとんどありません。
レイアウト変更やリニューアルも、自分の判断で自由に行えるのが強みです。

3. 経費の一部を共有できる
光熱費やインターネット回線など、家庭と店舗で兼用できる費用があるため、運営コストを抑えやすくなります(※経理上の区分は要確認)。

4. 家族のサポートを受けやすい
同居の家族がいれば、必要に応じて手伝ってもらえるのも大きなメリット。
開業初期は人手の判断が難しい時期なので、柔軟に対応できる環境は心強いです。

店舗兼住宅のデメリット|立地や費用には要注意

1. 新築の場合、初期費用が高くなりがち
土地購入、建築費、設備工事など、多くの費用が一度にかかります。
ただし、親から譲り受けた家を活用する場合は、初期費用を大幅に抑えることも可能です。

2. 繁華街への出店が難しい
住宅物件が少ないエリア(繁華街など)では、店舗兼住宅としての開業は現実的ではありません。
その分、住宅街の落ち着いた環境で、地域密着型の店舗づくりを目指すスタイルが向いています。

3. 生活との距離感に配慮が必要
店舗と住居が一体になることで、害虫や騒音など、生活への影響にも気を配る必要があります。
近隣とのトラブルを避けるためにも、衛生・防音対策はしっかりと行いましょう。

自分らしい飲食店を、自分のペースで始める

今回は、「店舗兼住宅」で飲食店を開業するメリット・デメリットについてお伝えしました。
賃貸店舗と比べると、初期投資は必要ですが、長期的には安定した運営につながる選択肢です。

自宅という安心できる空間を活かしながら、地元に愛されるお店をじっくり育てていく…。
そんなスタイルを実現できるのが、店舗兼住宅の魅力です。

東京渋谷区を拠点に活動する店舗設計のクリアデザインでは、飲食店と住まいが共存できる空間づくりを多数手がけております。
設計から施工まで一貫対応し、オーナー様のライフスタイルに合ったご提案をいたします。
店舗兼住宅をご検討の方は、ぜひ一度ご相談ください。