COLUMNコラム

【飲食店の立地を考える⑤】商業施設に出店するメリット・デメリット

飲食店に欠かせない「立地」を理解する

今回も立地の重要性について考えていきましょう。

どの立地にするかで、その店舗の成功失敗がほぼ決まってくると言っても過言ではありません。
「飲食店のさらなる 展開を考えているが、立地で悩んでいる」という方はその立地ごとの個性を理解していくという作業が必須となります。

「商業施設」に出店するメリット・デメリット

立地を決める上で、商業施設に出店するというのは特殊ではありますが、一つ優れた選択肢であると言えます。
しかしながらやはり、メリットとデメリットの両方が存在するので、どちらも確認しておきましょう。

メリット

  • 集客力がある
  • 商業施設はそれ自体に集客力があります。
    そこに出店する場合は店舗が、必然的に多くの人の目に触れるため、必要以上の広告をうつ必要も無くなります。

  • 人の流れが明確なため、商業施設の特性に頼ることができる
  • 商業施設のオープンやクローズ、それ以外にも、時間ごと、曜日ごとにイベントがあったりと、商業施設ごとに特性があり、それに合わせて人の流れというものもある程度予測しやすくなります。
    つまり、それに合わせたターゲット化が図りやすくなります。

  • 出店自体が実績となる
  • 加えて、商業施設自体が有名で、その名前自体に価値がある場合、出店したこと自体が実績となる可能性があります。
    「あそこに出店しているお店」という認知も顧客の中に生まれるので、その後の出店も比較的やりやすくなると言えます。

    デメリット

  • 営業日、営業時間の制限がかかる
  • どうしても商業施設のオープン、クローズ時間に足並みをそろえていかなくてはならないため、営業日、営業時間に関して制限がかかってしまうということです。
    ここが商業施設の一番の難点と言えるでしょう。

  • 施設の販促などへの強制力が存在する
  • 施設が主催のイベントや商品の販売に協力しなければいけないケースが多くあります。
    施設には集客してもらっている分、恩があるので、持ちつ持たれつの関係を保つためにはそのような付き合いも必要となります。

  • テナントの売り上げ関連で資金繰りに影響が出る可能性も
  • 商業施設に出店することには集客の点で圧倒的な利点がある一方、商業施設の場合の資金繰りというのは特殊な形になりやすいのもネックとなります。
    商業施設がテナントの売上金を一定期間預かり、そこから賃料、経費を差し引いてテナントに送金するといった仕組みを取っているところも多いと言えます。
    毎日、売上金が入ってくるわけではないことを考えると資金繰りが通常よりも難しくなります。

    土地の特性をしっかり把握して、店舗展開を考える

    出店する土地のメリットとデメリットを正確に理解することは、店舗を成功させることにもつながる大事なことです。
    私たちクリアデザインは人間工学設計に基づきながら、クライアント様のコンセプトからしっかり詰めて設計を進めていきます。

    新店舗をお考えのオーナー様は是非一度、クリアデザインまでご相談ください。