COLUMNコラム
目的から考えよう。飲食店の設計で抑えておくべき窓の配置
そもそも飲食店における窓の扱いって?
飲食店を新たに出店するにあたり、様々な問題を考えなければなりません。
店舗設計のみ切り取って考えてみても、設備に関してキッチンの使用から顧客、従業員の動線配置など取り組むべき点はたくさんあります。
そんななか、「窓」について考えることも忘れてはいけません。
「窓自体は店舗に置いて小さな要素」と思われていた方は大間違いで、デザイン的にも、そして機能的にも、さらには衛生面を考える上でも窓は重要な役割があります。
加えて、厨房とホールで扱いが大きく変わってきます。
その点について詳しく見ていきましょう。
ホールの窓は開かなくてもいい!?
まずホールの窓について考えてみましょう。
ホールに関しても窓の役割は「外の景色が見える」ということや「外からの自然光を取り込める」ため、店内の雰囲気を出すため、光の演出がしやすくなるということが挙げられます。
お客様から外の景色が見やすくなるためには、常に窓を綺麗に、清潔感を出さなくてはいけません。
そのため、極論、ホールの窓を開かない仕様にしても問題ないといえるでしょう。
「わざわざ開かない窓にするメリットは?」と思われるかもしれませんが、そうすることで掃除がしやすくなるというメリットもありますし、その方が衛生面も向上します。
またそうすることで、ステッカーや看板などでアレンジするのも楽になるので、結果として店の雰囲気というのも出しやすくなります。
もちろん、換気やドアの機能を持たせるという点で開閉すべき場合も多くあるのですが、必ずしも「窓は開かなければいけない」ということではないのです。
機能性や衛生面を最重要視するべき厨房の窓
変わって厨房における窓の役割というのはホールのものと大きく違ってきます。
厨房においては換気や排煙の役割も果たし、換気扇、ダクトの他にプラスαという立ち位置があります。
つまりホールと違って「開かない窓」というのはあまりおすすめできません。
加えて、厨房の窓には網戸が必要となります。
これは外から虫などが厨房内に入ってきて、料理などに入ったりしたら大変だからです。
ただし、網戸にすると衛生面に関して細心の注意を払わなくてはならないので、設置する際は目につく場所が理想と言えます。
さらに、厨房の窓には「排熱」の役割もあります。
なので、窓を取り付ける際は(なるべく清潔な)風通りのいい場所を選ばなくてはなりません。
理想の形の窓から見る店舗設計
このように窓一つとっても様々な要素から多面的に捉えてデザインを進めていくことを推奨しています。
私たち、クリアデザインでは飲食店を専門に店舗設計を行っています。
人間中心設計をベースにオーナ様の要望を伺いながら、満足のいく店舗設計、悩みを解決する店舗設計を実現していきます。
窓に関しても含め、新店舗出店をお考えのオーナー様は是非一度、クリアデザインまでご相談ください。