COLUMNコラム

飲食店の最適な定休日の決め方と決める際の注意点

飲食店、特に個人店のような小規模のお店にとって、定休日を設けることはリスクや不安のある選択ではないでしょうか。
業態上、収入の見通しが立てづらい飲食店では、1日でも多くお店を開けて稼いでおきたいというのが本音の方も多いはずです。

とはいえ、定休日を設けなくては心身共に参ってしまいます。

そこで当記事では、飲食店の定休日の決め方と決める際の注意点を

・飲食店の定休日は売上に関わる重要な判断
・飲食店が定休日を設けるメリット・デメリット
・開業時には定休日も考慮した事業計画を立てよう

以上3つのテーマを軸に、お伝えします。

飲食店の定休日は売上に関わる重要な判断

小規模で人員の限られる飲食店では定休日に身体を休めることは重要です。
定休日分の売上はなくなりますが、身体を壊して働けなくなる方が問題でしょう。
とはいえ、定休日の日数や設定を誤ると、売上に大きな影響を及ぼします。

そのため、定休日を決める際に注意したい点を先に以下にまとめます。
・売上が低い曜日に設定する
・周辺のお店の定休日や閉店時間をリサーチする
・閉店時間もこのタイミングで検討する
・定休日の設定はシンプルにする
・毎週や毎月である必要はない

売上が最も低い日を定休日に設定することは当然です。
近隣にも他の飲食店があるようであれば、他店の定休日も確認してみましょう。
場所によっては各々が定休日をあわせることで、エリア全体にメリハリを生んでいるようなところもあります。

定休日を設定するための周辺環境をリサーチでは、閉店時間も確認しましょう。
例えば、近隣に22時で締まるお店が多ければ、その時間帯、またはそれ以降の時間帯のお客様の通行量を把握します。
ある程度通行量があれば、空いているお店を求めてやってくるお客様を取り込めるかもしれません。

また定休日だからと言って、毎週決まった曜日や間隔で設定する必要はありません。
反対に、明らかに利益が見込めない日が事前に分かるようであれば、休みにしてしまう方がコストを削減できる場合もあります。

飲食店が定休日を設けるメリット

ここでは飲食店が定休日を設けることのメリットを簡潔に紹介します。

定休日を設けるメリット

①割に合わないコストの削減ができる
②心身の回復
③労働基準法の順守に繋がる

①の割に合わないというのは、売上見込みに対して、明らかに人件費や光熱費などの諸経費が掛かる場合のことです。
当然ながら飲食店は開店するだけで、コストが掛かります。
そのため、定休日によっては赤字分を減らすことができる可能性があります。

②は適度な休憩は、かえって業務効率の向上をもたらすという話です。
常に働き続けていては、心身共に身が持ちません。
適度な休みを設けて、常にフレッシュな状態でお客様をお出迎えできる体制を整えましょう。

③に関しては、従業員は最低でも月4日以上の休みを取る必要がある、という労働基準法に沿った営業ができるという話です。
シフトも組みやすくなりますし、法規関係のトラブルのリスクも減らすことができます。

定休日を設けると、営業にまつわる判断や不安、リスクを減らすことができます。
そのため、日頃の営業により集中できるでしょう。

開業時には定休日も考慮した事業計画を立てよう

定休日は、開業前の段階で周辺環境や立地などを考慮して、検討しておくと良いでしょう。
事前に事業計画を作成し、定休日の決定にまつわる数値は算出しておくのです。
開業して様子を見つつ、定休日を決めたり、変更したりしても良いのですが、事前に見立てを立てておくことが重要です。

事業計画で先に指標を作っておけば、後々の修正作業の精度は上がっていきます。
先にできることは、できるだけ済ましておきましょう。

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