COLUMNコラム

猛暑でも快適に。お客様に喜ばれるお店づくりのポイント

飲食店は美味しい料理を提供するだけでなく、来てくれたお客さんが快適に過ごせる環境づくりも大切です。夏は外からやってきたお客さんが安らげるよう、しっかり暑さ対策する必要があります。そこで今回は、お客さんに喜ばれる夏のお店作りのポイントについてご紹介します。

##お店に適した空調を選ぶ
夏の飲食店の居心地を大きく左右するのが、空調の効き方です。どのような空調設備かによって空調の効き方は異なるので、広さや飲食店の業種に合わせて選ぶ必要があります。

例えば滞在時間が長いカフェや喫茶店では、ずっと冷房をガンガンにしているとお客さんが寒く感じてしまうことがあります。こまめに調整できるよう、風向きや風量、温度を調節できるセンシング機能付きエアコンがおすすめです。

焼肉店や鉄板焼き屋などお客さんの近くに熱源があるお店では、熱がこもりやすく夏は居心地が悪くなりがちです。風量やパワーを重視し、熱源に負けない冷房設備を選びましょう。天井内にはめ込むような「天井カセット型」のエアコンだと、温度ムラが出にくく店内すべてをしっかり涼しくできます。

##シーリングファンを設置する
「冷房をつけているのに、なかなか店内が冷えない」「立ち上がると暑い」そんなときに役立つのが、シーリングファンです。シーリングファンとは、天井に取り付けられた大きなプロペラのこと。南国リゾートのレストランなどでは定番の設備です。

冷房をつけていても、冷たい空気は下に溜まり暑い空気は上に逃げていくので、お店全体をしっかり冷やすまでには時間がかかります。特に飲食店では常に火を使って料理をするので、厨房で熱せられた空気が滞留しがちです。シーリングファンがあれば天井近くに溜まった熱い空気を下の冷たい空気とかくはんさせるので、店内全体を均一に涼しくする効果があります。

##サーキュレーターを設置する
間仕切りのある複雑な作りの飲食店や天井の低い飲食店では、圧迫感がありシーリングファンの設置は難しいもの。そこでおすすめなのがサーキュレーターです。サーキュレーターなら、小さいサイズのものもあるので狭い店内でも気軽に床に置けます。真上に向けて設置することで、シーリングファンと同じように空気をかくはんしてくれます。

また冷気をピンポイントで狙った場所に届けてくれるので、店内で特に暑い箇所のみに設置したり、お客さんの要望に応じて客席ごとに涼しさを調節したりすることも可能です。

##ひんやりアイテムを用意する
お客さんに「居心地が良い」と感じてもらうためには、夏ならではの心遣いも効果的です。冷凍おしぼりや熱中症予防のミネラルウォーター、首元を冷やす冷感グッズなど、ひんやりアイテムを用意することで、お客さんに好印象を与え再来店のきっかけとなります。

##夏ならではの気遣いでお客さんの心を掴もう
今回は、お客さんに喜ばれる夏のお店作りのポイントについてご紹介しました。猛暑でも愛されるお店になるためには、設計時から店内全体を涼しくできるよう工夫が必要です。業態に合わせた冷房設備を選びましょう。加えてシーリングファンやサーキュレーターを活用して温度調節したり、ひんやりアイテムを用意したりしておくことで、ファンが増える居心地の良いお店になるはずです。

クリアデザインは、設計から施工までを一貫して請け負う店舗設計事務所です。「人間中心設計」をコンセプトに、オーナー様の夢やこだわりを叶えつつも、飲食店としても機能性や社会性なども兼ね備えた設計プランをご提案しています。無料でご相談も承っておりますので、ぜひお気軽にご相談ください。