COLUMNコラム

妊婦のお客様に喜ばれる飲食店の気遣いとは?

マタニティマークをつけた方やお腹の大きな妊婦さんが来店されたら、快適に食事を楽しんでもらえるよう気遣いたいもの。とはいえ男性や妊娠経験のない方だと、「どのような気遣いが嬉しいか」はなかなか浮かばないですよね。そこで今回は、妊婦のお客様に喜ばれる飲食店の気遣いについてご紹介します。

クッションやブランケットを用意する

妊婦さんは、女性ホルモンや自律神経の乱れ、体型の変化による血行不良などによって体が冷えやすくなります。妊娠後期になると冷えはお腹が張る原因となることもあり、注意が必要です。冬だけでなく、夏も冷房の風で身体が冷えてしまうため、季節に関わらずブランケットがあると喜ばれます。

また妊娠すると体型が大きく変化するため、食事をとる体勢を維持することが辛くなったり腰痛になったりすることもあります。楽な姿勢で食事を楽しんでもらえるよう、クッションを用意すると良いでしょう。

段差がある際は注意の声かけを

妊婦さんは大きなお腹で足元が見えづらくなり、足元の段差に気付きにくくなります。また体の重心が変化するためバランスが取りづらく、転倒のリスクも高いです。転倒してお腹を強く打った場合、切迫早産や前期破水などの怖いトラブルにつながることも。店内に段差がある場合は、「段差にお気を付けください」等の声かけをいつも以上に徹底しましょう。普段から足元に転倒の原因となるようなものを置かないよう心がけることも大切です。

妊娠中に控えたほうが良い食材に配慮する

妊娠中は摂りすぎると母体や赤ちゃんの健康に悪影響が出る成分もあり、妊婦さんは日々食事に気を遣っています。生ものやカフェイン、アルコールのほか、うなぎやレバーに含まれるビタミンA、昆布に多く含まれるヨウ素も過剰摂取に注意が必要な成分です。

妊婦専用の特別メニューを用意せずとも、「控えていらっしゃる食材はありますか?」と一声かけてメニュー選びのサポートをするだけで妊婦さんにとっては安心です。また1種類だけでもノンカフェインの飲み物があると良いでしょう。

妊婦さんも安心して食事を楽しめるお店づくり

今回は、妊婦のお客様に喜ばれる飲食店の気遣いについてご紹介しました。お腹の中で尊い命を育てている妊婦さんは、心身の状態が普段とは大きく異なり、つらい症状を抱えていることもあります。お店側のちょっとした配慮で、妊婦さんの負担を少しでも軽くできたら良いですよね。

クリアデザインは、設計から施工までを一貫して請け負う店舗設計事務所です。「人間中心設計」をコンセプトに、オーナー様の夢やこだわりを叶えつつも、飲食店としても機能性や社会性なども兼ね備えた設計プランをご提案しています。無料でご相談も承っておりますので、ぜひお気軽にご相談ください。