COLUMNコラム

最適な床はどれ?飲食店の床材選びのポイント

内装の中でも大きな面積を占める床材は、お店の雰囲気はもちろん、メンテナンスの有無や耐久性、耐火性なども重視して選びたいもの。特に油をよく使う飲食店では、掃除がしやすいかどうかも大切なポイントです。今回は、飲食店の床材選びのポイントをご紹介します。

フロアタイル

フロアタイルとは、主にポリ塩化ビニル製を用いた薄いタイル状の床材です。色やデザインが豊富で、表面には凹凸加工が施されており素材感をリアルに再現しています。フロアタイルは耐久性が高く傷がつきにくいため、お客様やスタッフなど日々多くの人が出入りする飲食店の床材として適しています。傷が少ないと汚れやホコリが細かな隙間に入り込まないため、掃除がしやすくなるのも魅力です。しかし保温性には欠けるため、冬は底冷えしやすいのが欠点。足元にストーブを置いたりブランケットを貸し出したりするなど、寒い時期でもお客様が快適に過ごせるよう工夫が必要です。

モルタル・セラミックタイル

耐久性や耐熱性を重視するなら、モルタルやセラミックタイルの床材がおすすめです。モルタルは、セメントに砂と水を混ぜ合わせた建築材料です。下地にコンクリートを敷き、そのうえからモルタルを塗って床材として使われます。比較的安価に施工できて、スタイリッシュでおしゃれな雰囲気に仕上がります。耐水性も高いため、水を流してブラシでこするなど手軽にお手入れできる点も魅力です。

セラミックタイルとは陶磁器製のタイルの総称です。大理石調、木目調、自然石調、モザイクなどさまざまなデザインがあり、飲食店の雰囲気に合わせて選べます。

フローリング

落ち着いたナチュラルな雰囲気にするなら、フローリングの床材がおすすめです。一般家庭でも定番の床材であるフローリングは、木材を加工した合板などをベースとして、表面に薄い木材やシートを貼り重ねて複合したものです。木の種類や色合いによってさまざまなデザインがあり、和風、洋風どのようなテイストにでも合わせやすいです。フローリングは年月の経過によって素材が劣化しやすいため、定期的なメンテナンスが必要になる点がデメリット。とくに熱や紫外線などの光が劣化の原因になるため、遮光カーテンやブラインドを設置すると良いでしょう。

飲食店に適した床材を選ぼう

今回は、飲食店の床材選びのポイントをご紹介しました。どの床材を選ぶかによって、掃除のしやすさや耐久性が大きく異なります。いくらデザインが良くても、掃除が行き届かず清潔感を損ねてしまっては台無しです。長く使うことを考えて、適した床材を選びましょう。

クリアデザインは、設計から施工までを一貫して請け負う店舗設計事務所です。「人間中心設計」をコンセプトに、オーナー様の夢やこだわりを叶えつつも、飲食店としても機能性や社会性なども兼ね備えた設計プランをご提案しています。無料でご相談も承っておりますので、ぜひお気軽にご相談ください。