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飲食店側に責任はある!?駐車場のトラブル防止策

駅から遠かったり郊外にあったりと、アクセスの悪い立地の飲食店では駐車場が必要となることもあります。駐車場で怖いのは、お客さん同士の事故や盗難などのトラブルです。店内でのトラブルには気を配れても、お店の外までは目が行き届かないもの。駐車場でのトラブルにおいて飲食店側は責任を問われるのか否か気になる方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、駐車場のトラブルでの飲食店側の責任と、トラブル防止策についてご紹介します。

駐車場で事故が起きたら飲食店に責任はある?

基本的には駐車場でのトラブルにおいて、店舗側に賠償責任は発生しません。飲食店の駐車場は、厳密にいうと道路ではありません。しかし不特定多数の車が出入りすることから道路交通法では「道路」とみなされるケースが多くあります。道路交通法が適用されることで、道路上で発生した事故と同様に当事者同士の責任となるため、店舗側には責任が問われません。

しかし、以下のケースでは店舗側に責任が発生することもあるため注意が必要です。

  • 駐車場内の環境や設備に問題がある場合
  • 有料駐車場の場合

駐車場の所有者は、利用するお客さんが安全に仕様できるよう環境や設備を整える義務があります。例えば樹木が倒れたり看板が落下したりと店舗側の落ち度によって発生したトラブルに関しては、店舗側に責任が問われる可能性があります。

また、お客さんが利用する駐車場として月極駐車場などを契約している場合は、賃貸借契約が成立します。有料駐車場での事故に関しては店舗側に管理責任が発生するため注意が必要です。

駐車場のトラブル防止策

では、飲食店の駐車場でのトラブルを防ぐにはどのような対策をしたら良いのでしょうか。まず効果的なのが、フェンスや防犯カメラの設置です。不特定多数の車両や通行人が出入りしていると、その分トラブルのリスクは上がります。入り口以外にフェンスを設置することで、店舗を利用する目的以外での無用な立ち入りを防げます。また、常夜灯を設置すると夜でも見通しが良くなります。

店舗側で設置しているブロック塀や自動販売機、樹木などはしっかり管理して、車や歩行者の通行の邪魔にならないようにしておきましょう。看板や敷地内に積んだ段ボール等にも注意が必要です。

駐車場でのトラブルによるクレームを未然に防ぐためには、「駐車場内での事故の責任は一切負いません」という旨の看板を設置するのもおすすめです。

物理的な対策をすることで、トラブルやクレームを未然に防ぐことができます。店舗側に責任がある場合は責任を負う必要がありますが、分かりやすく明記しておくことでそれ以外の場合にはクレームにつながりにくくなります。

駐車場でのトラブルを防ごう

今回は、駐車場のトラブルでの飲食店側の責任と、トラブル防止策についてご紹介しました。せっかく楽しく外食をしにきたのに、駐車場でトラブルがあったら台無しです。お客さんに楽しい気持ちのまま帰ってもらうためにも、駐車場でのトラブル対策を徹底しましょう。

クリアデザインは、設計から施工までを一貫して請け負う店舗設計事務所です。「人間中心設計」をコンセプトに、オーナー様の夢やこだわりを叶えつつも、飲食店としても機能性や社会性なども兼ね備えた設計プランをご提案しています。無料でご相談も承っておりますので、ぜひお気軽にご相談ください。