COLUMNコラム
照明で魅せる!飲食店の雰囲気づくり
飲食店の内装デザインにおいて、照明は、お店の雰囲気を大きく左右する重要な要素です。
照明の種類や配置、明るさによって、お客様に与える印象は大きく変わります。
今回は、飲食店の照明設計において重要な「色温度」と「照度」について解説し、お店の雰囲気づくりを完成させるためのヒントをご紹介します。
照明の種類と特徴
照明には、白熱電球、蛍光灯、LEDなど様々な種類があります。
- 白熱電球: コストが安価ですが、熱を持ちやすく、寿命が短いというデメリットがあります。温かみのある光が特徴ですが、近年は省エネの観点から、他の照明に置き換えられる傾向にあります。
- 蛍光灯: 明るく広い範囲を照らすことができ、オフィスや店舗などによく使われています。しかし、光の色がやや冷たい印象を与えることがあります。
- LED: 長寿命で消費電力が少なく、環境にも優しい照明です。色温度や明るさを自由に調整できるため、様々なシーンに対応できます。
飲食店の雰囲気を左右する「色温度」と「照度」
照明というと考えてしまいがちなのが、上に挙げたような照明の種類ですが、飲食店の展開を考える時に雰囲気づくりに欠かせないのが、色温度と照度です。
色温度
色温度はつまり簡単に言えば色の種類で、色温度が低いものは赤やオレンジ、色温度の高いものは青色となります。
色温度の低いものを使えば、店全体に温かみが出ますし、高いものを使えば落ち着いた雰囲気を演出することが可能です。
・暖色系:温かみのある雰囲気を作り出し、リラックス効果が期待できます。飲食店では、食欲をそそる効果もあり、特に料理を美味しく見せるのに適しています。
・寒色系:清潔感や爽やかさを演出できます。カフェやバーなど、落ち着いた雰囲気を作りたいときに適しています。
このように照明の色温度によってお客様にもたらす心理的な効果があります。
照度
照度は、光の明るさを表す指標です。ルクスという単位で表され、数値が大きいほど明るくなります。
・高い照度: 活気ある雰囲気を作り出し、作業効率を高めます。
・低い照度: 落ち着いた雰囲気を作り出し、リラックス効果を高めます。
照度は簡単に言えば「照明の明るさ」になりますが、飲食店など商業施設における明るさは日本工業規格(JIS)で基準が決められています。
レストランにおいては廊下は100ルクス、階段は150ルクス、厨房や食卓は500ルクスを下回らないよう維持するのが望ましいとされています。
店の雰囲気づくりに適した照明選びを
店の雰囲気作りにおいて、お店のコンセプトに合わせて、色温度や照度を調整しましょう。
カジュアルな雰囲気のお店であれば暖色系の照明を、高級感のあるお店であれば白色系の照明を選ぶなど、お店のイメージに合った照明を選ぶことが大切です。
クリアデザインではオーナー様の希望のコンセプトに従いながら、一貫したデザインを実現するためのサポートをしております。
飲食店店舗の内装・デザイン設計のことなら、クリアデザインまでご相談ください。