COLUMNコラム
「リピート率」仕掛けとは?店舗側から動く「プッシュ型アプローチ」の重要性
飲食店経営において「リピート率」は重要な課題
飲食店を開業しても、1年以内に約半数が閉店してしまうと言われています。これは決して珍しい話ではありません。日々の売り上げを安定して確保するためには、「新規のお客様」を獲得するだけではなく、「再び訪れてくれるお客様」をいかに増やすかが大切です。
つまり、飲食店の経営において「リピート率」は見逃せない指標のひとつです。
ですが、実際にはリピート施策に力を入れているつもりでも、思ったように成果が出ていない店舗も少なくありません。この記事では、飲食店が今後取り組むべき「再来店を促す工夫」について具体的に考えていきます。
これから飲食店を開業しようとお考えのオーナー様は、ぜひご参考ください。
なぜお客様はリピートしてくれないのか?
「料理には自信がある」「接客も丁寧にしている」──それでもお客様が再び来てくれない。そんな悩みを抱える方もいるでしょう。
実は、その理由の一つが「店の存在を忘れてしまうこと」です。
どんなに料理やサービスが良くても、時間が経てばお客様の記憶から薄れていきます。ですから、店舗側から「思い出してもらう」ためのアクションが必要なのです。
店舗から仕掛ける「プッシュ型アプローチ」の考え方
マーケティングの視点では、集客の手法を「プル型」と「プッシュ型」に分けることができます。
・プル型:来店したお客様をもてなす。従来の飲食店のあり方
・プッシュ型:お客様に対して店舗側から積極的に情報を発信し、来店を促す
これからの飲食店経営では、良い商品をつくって「待つ」だけでなく、プッシュ型の工夫が必要です。
顧客情報を活用した具体策
プッシュ型の戦略を成功させるためには、まずお客様の情報を得ることが第一歩です。
たとえばポイントカードは、その代表的なツールです。
ポイントカードを通じて顧客情報を取得し、来店履歴に応じて割引や特典を案内することで、「また行こう」と思ってもらえるきっかけになります。
また、SNSの活用も欠かせません。InstagramやFacebook、LINEなどを通じて、新メニューやイベント情報を定期的に発信すれば、お客様の記憶に店舗を残すことができます。
特に若い世代をターゲットにした店舗では大きな効果が期待できます。
「また来たい」と思わせる空間づくりも大切
リピート率を上げるためには、単に広告を打つだけでなく、「また来たくなる空間」をつくることも大切です。
例えば、座席の配置や照明の明るさ、動線の取り方など、ちょっとした設計の工夫が「居心地の良さ」につながり、結果としてリピーターを増やせます。
私たちクリアデザインでは、オーナー様の想いやコンセプトを反映しつつ、お客様にもスタッフにも心地よい空間を提供する店舗設計を心がけています。
東京渋谷区を拠点に、飲食店の設計・デザインに幅広く対応しております。
新たに店舗開業をお考えの方は、ぜひ一度、店舗設計のクリアデザインまでご相談ください。