COLUMNコラム
子連れママを引き込んで、新たな客層を獲得するための方法と注意点
飲食店の集客を検討する際に、ぜひ検討しておきたい見込み客に「子連れママ」の存在があります。
昼時はサラリーマン、アイドルタイムは学生や主婦、ディナータイムには女子会や大人カップルなど、各営業時間ごとに狙う客層は変わります。
しかし、やはり飲食店(カフェでないお店)はアイドルタイムの集客、そしてディナーの早い時間帯の集客にはてこずるものです。
理由はシンプルで、その時間に外食をしたいと考えているお客様が、気軽に外食できるお店がないため足を運べない。
そのお客様こそが、子連れのママです。
子連れのママは、お店に迷惑をかけることが心配で、外食ができずにいます。
しかし、ママさんの多くは日々の子育てや、始終引きこもりの生活で抱えるストレスを発散したいと考えています。
子連れでも安心して楽しめる飲食店は、それだけで大きな需要があるのです。
そこで当記事では、子連れでも楽しめる飲食店を検討している方に向けて、
・子連れママが飲食店を選ぶ基準
・子連れ客の獲得は、売上アップに効果的
・土地柄、ターゲットに合った空間設計を
以上の3つをテーマに意識すべきポイントを解説します。
子連れママが飲食店を選ぶ3つの基準
子連れママを引き込むためには、子連れママが入りたいと思えるポイントをお店に加える必要があります。
子連れママがターゲットとなる時間帯は、主に昼から晩御飯前の夕方の時間帯。
ランチやディナー営業を主に営業しているお店の、アイドルタイムでの集客です。
反対にカフェなどは、忙しい時間帯になるため、すでに既存のお客様で十分営業ができている場合は無理な施策は必要ないでしょう。
子連れのママへの対応には、スタッフの余裕と配慮が必要です。
そのため、無理のある集客は、既存の営業に支障をきたす可能性もあります。
またお子様は親御さんと一品をシェアするケースも多く、客席を埋まることに対して客単価は発生しません。
回転率を上げ、客単価も高めたいのであれば、ピーク時にお子様で席を埋めることは得策ではないでしょう。
子連れママがお店を選ぶ際に気にしていることは
①子供が騒がしくした時に他のお客様に迷惑を掛けないか(=お店にも迷惑を掛けないか)
②子供用メニューや、子どもイスなどがあり、子供を歓迎している店か
③子供が飽きずにいられそうな空間か
以上3点です。
上記のポイントから、お店があまり混んでおらず、子供の気を引く内装やサービスなどがあると、子連れママは安心してお店に入れます。
また「お子様連れも大歓迎」と分かりやすく店頭に掲示することも効果があるでしょう。
お子様連れで、特にベビーカーなどで身動きがとりづらいお客様には、店頭で「子連れでも安心できる」という情報が分かると助かります。
子連れママには、遠目からでも分かりやすいアピールが重要です。
子連れ客の獲得は、売上アップに効果的
子連れママを引き込むことにはメリットが多数あります。
中でももっとも期待できることは、ママ同士の口コミによる宣伝効果です。
子連れママにとって一度でも過ごしやすい場所となれば、頻繁に来店してくれる可能性があります。
子連れママは、自由に動ける時間帯や範囲も限られています。
そのため、近場で安心して通える場所はとても貴重な空間です。
1人のママが、次回は友だちを連れてきてくださる可能性を考えると、飲食店にとってはぜひとも引き込みたいターゲットです。
子連れママを引き込む施策は、インスタなどSNSでの発信がメインとなっています。
また先述したように、店頭に子連れ歓迎の旨が伝わる看板やPOPを設置するなども効果的です。
土地柄、ターゲットに合った空間設計を
子連れママは、潜在顧客です。
行けるお店があるなら行きたいが、なかなか入れないというジレンマを抱えている方も多いのです。
そのためにも、その不安を解消することに注力をしましょう。
SNSから充実した子供向けメニューの紹介をしたり、過ごし方がイメージできるよう店内の写真とともに子連れ歓迎のアピールをしたり、目に止まる機会を増やしましょう。
新規出店や次店舗を検討しているのであれば、初めの空間設計の時点で子連れママ向けの設計を意識してもいいかもしれません。
弊社クリアデザインは、設計から施工までを一貫して請け負う店舗設計事務所です。
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クリアデザインでは、「人間中心設計」をコンセプトに、オーナー様の意向に沿った最適な設計プランをご提案しています。
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