COLUMNコラム

飲食店の基本マナー、料理やドリンクの出し方をおさらい

ホールスタッフのマナーがお店の印象を決める

多くの店舗では、ホールスタッフが料理とお客様とを結びつける役割を果たしています。飲食店にはさまざまな業種や業態がありますが、接客スタイルや料理の提供の仕方一つで、お客様の満足度が大きく違ってくるもの。求められるのは、コンセプトに合ったサービスです。今回は、お店の印象を左右するホールスタッフのマナーについて、洋食を提供する店舗の接客をベースに解説します。

お客さまが着席してから注文を受けるまでの流れ

お客さまが着席したあと、多くの店舗ではメニューを出すことになるはずです。メニューは閉じた状態でテーブルに置くのではなく、お客様が手に取りやすいよう、開いた状態で渡すのがマナー。また、原則としてお客様お一人に対してメニューは一冊用意するのがルールです(お子様がいる場合は、大人の人数分)。

オーダーの受け方としてまず重要なのは、お客様から声がかかる前に、速やかにテーブルに伺うこと。「注文お願いします」と呼ばれないことが肝心です。お客様がメニューから顔を上げた時点で、さりげなく「ご注文はお決まりでしょうか?」と声をかけるようにするとスマートな印象を与えます。

オーダーを受ける際、品と数に間違いがないか、きちんと復唱して確認します。下がる際は、必ず一礼することが大切です。

グラスやカトラリーの出し方の基本ルール

ワインを提供するお店で気をつけたいのが、グラスの持ち方です。グラスを手にする際は、必ず半分よりも下を持ってください。持ち上げたグラスをテーブルに戻す時は、グラスではなく、小指をまずテーブルに触れるようにすると、大きな音がしません。

料理を運ぶ前にカトラリーをセッティングする場合は、ナイフやフォークの位置関係や向きに注意が必要です。ナイフは刃が内側、フォークは刃が上を向くように設置してください。その際、間違っても料理に触れる部分に手が触れないように。必ず柄の部分を持ちましょう。

料理のサーブの仕方をチェック

料理をサーブする際のプレートの持ち方には、美しさと清潔感が求められます。プレートを持つ際は、料理に手が触れたりプレートに指紋がついたりしないよう、指をまっすぐに伸ばし、指の付け根でしっかりプレートを固定してください。複数のプレートを片手に持つ際も同様です。

料理とドリンクのサーブの仕方の違いについても押さえておきましょう。料理はお客様の左からサーブするのに対して、ドリンクは右からサーブするのが正しいとされます。なお、テーブル上でプレートを回転させて料理の向きを調整するのはNG。正面をきちんと確認してからサーブしましょう。

食器を下げてよいのは、ナイフとフォークが片側に揃えて置かれている場合のみ。ナイフとフォークがハの字になっている時は、絶対に下げないよう注意してください。

お客様もスタッフも気持ちよく過ごせる空間デザインを

お客様の満足度を高めるためには、サービスしやすくスタッフが動きやすいレイアウトが欠かせません。クリアデザインでは、「人間中心設計」をテーマに、お客さまだけでなくスタッフまでもが快適に過ごせるプランをご提案しています。新店舗出店・改装をご検討の際は、ぜひお気軽にご相談ください。