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小さな飲食店を広々と見せる!開放感ある空間デザインのコツ

「広々とした開放的な飲食店にしたい!」と思っても、面積が広ければ広いほど費用面でのハードルは高くなるもの。しかしこじんまりとした狭小店舗でも、工夫次第で広々と見せることは可能です。今回は小さな飲食店を広く見せる、開放感ある空間デザインのポイントをご紹介します。

天井を高く、家具・インテリアを低くする

天井が低いとお客様の視界は狭くなり、窮屈に感じてしまいます。天井をなるべく高くすることで、同じ面積でも圧迫感がなく広々として見えます。一般的な住宅の天井高は、約2m20cm〜2m40cmほどです。これよりも高い3m以上を目安にすると、普段のお家の空間よりも開放的に感じてもらいやすいです。高さを出すためには、天井をスケルトンにするのもおすすめです。

またテーブルやイスなどの家具、インテリアなどは、できるだけ背が低いものを揃えましょう。天井を高くしても家具やインテリアの背が高いと、視線の邪魔となり、空間が狭く見えてしまいます。

全面ガラス張りの窓や鏡を活用する

空間に広がりを見せたい場合は、全面ガラス張りの窓や鏡を活用するのが効果的です。ガラス張りの窓を全面に使用すると、壁に囲まれている圧迫感がなくなり、外の景観が見渡せる分開放感が生まれます。窓を作れない壁には、鏡を活用しましょう。対面の景色を映し出し、空間に奥行きが生まれます。天井を鏡張りにして高さを生み出すのも良いでしょう。

白や寒色系の色を使用する

どの色をメインで使用するかによっても、空間の広さの印象は大きく異なります。開放感を作り出すには、メインカラーは白や寒色系の色がおすすめです。

基本的に人の視覚では、明度の高い・明るい色ほど膨張して見えます。白はその効果が最も高い「膨張色」なので、空間を広く見せたいときには最適です。また青や紫など寒色系の色は「後退色」呼ばれ、視覚的に実際の距離よりも遠くにあるように見えます。狭い空間でも奥行きを生み出すため、白色と合わせて効果的に取り入れましょう。柄を取り入れる際は、大柄だと圧迫感があるため、小柄のものを選ぶのがコツです。

広々と開放的な飲食店を作ろう

今回は小さな飲食店を広く見せる、開放感ある空間デザインのポイントをご紹介しました。お店が広いと、施工費用が高くなるのはもちろん、それだけの広さを回す人件費や家賃も毎月発生します。無理なく営業できる広さの物件でも、内装を工夫することでお客様がリラックスして過ごせる開放的な空間は十分作れます。

クリアデザインは、設計から施工までを一貫して請け負う店舗設計事務所です。「人間中心設計」をコンセプトに、オーナー様の夢やこだわりを叶えつつも、飲食店としても機能性や社会性なども兼ね備えた設計プランをご提案しています。無料でご相談も承っておりますので、ぜひお気軽にご相談ください。