COLUMNコラム

飲食店にテラス席を設けるメリットと設計時の注意点

夏の夜や秋の行楽シーズンなど、屋外で食事やお茶を楽しみたいと考えるお客様は少なくありません。

テラス席は、開放感のある空間を提供できるだけでなく、通りを歩く人にお店の雰囲気を伝えられる「見せる客席」としての役割も持っています。

一方で、日差しや雨、虫、騒音など屋外ならではの課題もあり、計画なしに設けると使われない席になってしまうこともあります。

この記事では、飲食店にテラス席を設けるメリットと、設計時に押さえておきたい注意点をご紹介します。

これから飲食店を開業されるオーナー様は、ぜひ本記事をご参考ください。

テラス席を設けるメリット

テラス席には、客席数を増やすこと以外にもさまざまな効果があります。

お店のにぎわいを外に伝えられる

食事を楽しむお客様の様子が外から見えることで、通行人に「入りやすそう」「楽しそう」という印象を与えます。

ファサードや外構と一体で計画すれば、お店の顔としての役割も果たします。

開放感のある客席をつくれる

屋外の空気や光を感じられるテラス席は、店内とは異なる過ごし方を提案できます。

カフェやビストロ、ビアバーなど、ゆったり過ごしてもらいたい業態と相性の良い客席です。

幅広いお客様に対応しやすい

店内への同伴が難しいペット連れのお客様や、小さなお子様連れのご家族にも、テラス席であれば気兼ねなく過ごしてもらえる場合があります。

どこまで対応するかは、衛生面も含めて店舗の方針として決めておきましょう。

テラス席を設計する際の注意点

屋外の客席は、店内とは異なる視点で計画することが大切です。

日差し・雨・風への対策

屋外の客席は天候の影響を直接受けます。

オーニング(日よけ)やパラソル、シェードなどを組み合わせ、夏の強い日差しや急な雨にも対応できるようにしておくと、テラス席を使える日が増えます。

床材と家具は屋外向けを選ぶ

雨や紫外線にさらされる場所では、劣化しにくい床材や家具を選ぶことが大切です。

水はけの良さや、濡れても滑りにくいかどうかも確認しておきましょう。家具は、営業後に片付けやすい重さや形も選び方のポイントです。

近隣や通行人への配慮

テラス席は会話の声が外に広がりやすく、時間帯によっては近隣の迷惑になることがあります。

住宅が近い立地では、テラス席の利用時間や席の向きを工夫することも検討しましょう。

店内との動線を考える

料理の提供や下げ膳のたびに、スタッフが遠回りをしなければならないテラス席は、オペレーションの負担になります。

厨房やパントリーからの動線を考えた配置にしておくことが大切です。

道路にはみ出す場合は許可が必要

テラス席を計画する際は、席を置く場所が敷地内かどうかを必ず確認しましょう。

歩道や道路にテーブルや椅子を出す場合は、道路管理者による道路占用許可と、警察による道路使用許可が必要になります。敷地内であっても、建物の管理規約や賃貸借契約で屋外利用が制限されているケースもあります。

また、屋外での飲食提供については衛生面での確認が必要になる場合もあるため、計画段階で管轄の保健所や関係機関へ相談しておくと安心です。

まとめ

テラス席は、お店のにぎわいを外へ伝え、開放感のある過ごし方を提案できる魅力的な客席です。一方で、天候への対策や屋外向けの素材選び、近隣への配慮、提供動線、道路利用の許可など、事前に検討しておくべきことも多くあります。店舗全体の計画とあわせて考えることで、長く活用できるテラス席につながります。

店舗設計のクリアデザインは、東京渋谷区を拠点におく設計事務所として、ファサードや外構を含めた店舗全体のデザインをご提案しています。通りから「入ってみたい」と感じてもらえる飲食店づくりをサポートいたします。

無料でご相談も承っておりますので、店舗設計に強い設計事務所をお探しのオーナー様は、ぜひ一度クリアデザインまでご相談ください。